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1/15(水)「地域を面白くする“Local good”な人たち①」開催しました!
北九州市民カレッジ「地域を面白くする“Local good”な人たち」の第1回を開催しました。
講師は、NPO法人なごみの家理事長の宮川伸吾さんで、「住み慣れた地域で暮らし続けるために」をテーマにお話しいただきました。
本講座は、昨年に引き続き小倉北区浅野の「café causa」というダイニングバー2階のイベントスペースをメイン会場(第5回は門司区の「ZATTA ZISSE」という多目的広場)に開催され、リラックスした雰囲気の中で落ち着いて受講することができました。
もう一つ特徴的なところとして、コーディネーターである(一社)ソシオファンド北九州の2名が登壇し、インタビュー形式で講師の話を深堀りしていくというところに、他の講座にはない面白さ、奥行きの深さを感じました。
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さて、講師の宮川さんは、最初から介護の仕事をしていたわけではなく、工場や饅頭屋などの職歴を経て、その後訪問マッサージをしていた31歳の時に介護事業に出会い、この世界に飛び込んできた異色の経歴の持ち主です。
「なごみの家」は、もともと長年看護師として働いてきた方が、65歳になった平成18年に早良区の自宅を改修し、「最後まで一人にしないケア」をめざして小規模多機能居宅介護事業を開始したのが始まりです。
現在では、同区の四箇田団地1階にサテライトの小規模多機能ホーム「なごみの家しかた」と、コミュニティスペース「しかた茶の間」を開設し、介護保険制度に頼るだけではなく、地域住民・幼稚園との交流、企業や学生とのコラボなどのつながりを通して、安心して暮らせる環境づくりに取り組んでいる事例を御紹介いただきました。
人口300人の玄界島出身で、住民同士の助け合いが日常という生い立ちが、これらの原点になっていると話されていました。
特に印象に残った点は、認知症の人を「できない」と決めつけ「させない」ではなく、きちんと一つ一つ段取りを伝えればできることは沢山あり、そうすることで活躍の場の創出や特技を生かした社会参加も可能になるという話でした。
プロレス、格闘技観戦が趣味で、好きな言葉はアントニオ猪木の「元気があれば何でもできる」と言われるとおり、バイタリティとチャレンジ精神に溢れたお話を聞くことができました。
次回1/29(水)は、I.I(アイツ-)代表で、北九州市を中心に新しい事業の創出や、地域の困りごとを解決する企画の立案などマルチに活躍されている糸川 郁己さんからお話を伺います。
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