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12/14(土)「好きになっちゃりぃ北九州⑤」開催しました!
北九州市民カレッジ「好きになっちゃりぃ北九州」の第5回を開催しました。
講師は、九州女子大学人間科学部准教授の関洋輔さんと北九州市DX推進課企画係長の加藤睦美さんで、「北九州市におけるDX(デジタル・トランスフォーメーション)の取組について聞いてみよう!」をテーマにお話がありました。
そもそもデジタルとは、「コンピューターが関わった目に見えず連続性のないデータ」で、この言葉が生まれたのは、コンピューターが開発された1946年以降と言われているそうです。
前半は関先生から、デジタルのデータを使ったAI、IoT、ビッグデータの意味と「DXとは何か」について、分かりやすく説明していただきました。
まずAIとはArtificial Intelligenceの略。
つまりは、人の脳をモデルとした人工知能です。
この発想は1960年代にはあったそうで、現在では、生成AIと呼ばれるコンピューターに学習させ、その蓄積されたデータにより自我や人とのコミュニケーション能力を持たせる研究が行われているそうです。
次にIoTとはInternet of Thingsの略。近年では、エアコンや冷蔵庫などの家電分野や防犯カメラにも搭載され、外出先でもスマホで遠隔操作できる商品が普及してきているそうです。
最後にビッグデータですが、これは多種多様なデータ群の総称を言います。情報通信技術の発展により、これら収集したデータを相互に活用し、将来予測や生活の利便性に役立つものが新たに生み出されています。分単位で場所を特定したピンポイントの天気予報が可能になったのも、その一例です。
これらのデジタル技術を融合させた新たな価値の創出と、利便性を向上させるために製品化することがDXの意味するところであり、さらに、それにより取得されたデータをもとに業務分析等を行い、次の展開につなげていくことも可能にするものです。
具体的には、自動販売機のDX化により、商品、売れた時間、購買者の年齢、性別をデータにより蓄積し、在庫管理や設置場所の決定等に活用されている事例や、2025年の大阪万博で実用化が予定されている、人(目)認識自動改札機の紹介がありました。
後半は加藤さんから、北九州市におけるDXの取組についてお話をしていただきました。
北九州市では、現在DX推進計画の改定作業中で、2040年を目標に取り組まれているそうです。
2040年は、生産年齢人口が約20%減少し、高齢者人口が約20%増加するタイミングに当たり、少子高齢化による労働力不足を補うためにも、DXの推進による業務効率化と働き方改革は不可欠とのことでした。
既に「スマらく区役所サービスプロジェクト」が始動し、また、マイナンバーカードによる各種証明書発行サービスのコンビニ交付件数は26万件にも達し、業務量削減に一定の成果が上がっているそうです。
16回目を迎えた今年度も、多種多様な分野からいろいろと興味深いお話を聞くことができました。受講を修了したみなさんの“ふみだす第1歩”になるものと期待しています。