パーマカルチャーと、変化する世界
変わることに対しての感覚は、日本では特に、「一期一会」や「生生流転」など、人と自然は変わり続けるものという感覚が、茶道、華道をはじめ、文化やの中に社会化されていたのだと思います。
しかし、いま身の回りに溢れる概念や言葉、デザインは、正しい、正しくない、間違っている、間違っていないという概念が幅をきかせ、まるで世界や言葉が流れ移り行くものだという世界ではない文化に社会化されています。
流れゆく、変わりゆくものは、空間や場、間や問答の中での感覚の表現を好み、なかなか言語という堅牢な世界にはそぐわなく、その力を使うことは難しかったのですが、「システム思考」という、流れゆくものを考える手法が存在します。
そこから表面の有形物、見えるものにたいしてのデザインではなく、教育システムや制度、ニーズに対して力を持つ「デザイン思考」が作られてきました。
組織や社会変革の場においても、ヒエラルキー型の、マネジメント、管理というものよりも、聞くこと、コンセプトを示すこと、言語化すること、先見を持つことなどを核とした「サーバントリーダーシップ」というビジョンとコンセプトが存在します。
言ってみれば、これらは流れゆく世界や人の心をうまく捉え、その力を使うための言語化されたコンセプトであります。私たちの暮らしている世界は、流れゆく、変わりゆく世界が社会化されていた時代から、その感覚を失ったまま時間を過ごし、今世界がより不確実に複雑にあいまいに変わろうとしているところで、私たち自身が変われないということに直面しているのだと思います。
感覚的に変化に対応することが難しくなってきた今だからこそ、コンセプトを中心に、言葉と対話を通して、変わり世界や社会に対してのポジティブなアクションをおこすために、学びなおすことには、価値があると思います。
より食や多様性について、パーマカルチャーの世界観に触れるには、那須塩原アジア学院にて、3日間のワークショップを行います。ぜひご参加ください。
https://permaculture-natureguide.com/archives/program/573