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【疑惑判定?】ヨッカイカー・フェアテックス vs 和田竜光【総合格闘技】

試合動画


今の格闘技はボクシングが金を稼げ、MMAとしてはUFCが抜きん出ていて、次いでベラトールが、日本国内ならRIZINが存在。AbemaとYou Tubeに早い段階で無料公開しているK-1グループ そして天心バブルでのし上がったRISEが続くという状態。

そういう中でONEはUFC ベラトール 海外キック ムエタイ戦士などを集めているが、どうにも中途半端な立ち位置にあるように思える。

まぁONEの魅力や興行としての立ち位置は置いておくとして、動画の試合が一部で、ほんと一部で話題を呼んでいる。

終始優勢だった和田選手がスプリット判定ながら判定負けを喫したことだ。

ONEのMMAは良くも悪くも他団体とかなり違いがある。まず1つは契約体重だ。減量における死亡事故があった関係で、基本的に他団体よりも1階級か2階級上の体重で戦うことになる。たとえばUFCでなら70kgで試合をしていたら、ONEなら77kgで試合をするという感じだ。
さらに減量方法とかに問題があるようなら指導が入ったりさらに上の階級を提示されたりする。

そして一部で話題になるのが独自の判定基準。

一般的なMMAの判定としては ダメージ 有効打 手数 アグレッシブさ の順番で評価がされる。

ONEの場合は一番最初に1つ追加で いかにKO・1本に近づいたか 次にダメージ 有効打 手数 アグレッシブさ で評価される。

一般的なMMAの判定であれば和田選手が3-0で勝利していたのは間違いない。ただONEおいてはどうなるか

ダメージからの4項目は明らかに和田選手だが、KO・1本に近いかというと疑問である。
裏を返すと優勢だけどKO・1本に消極的なら相手選手に勝ちをつける というのもありといえばありだと思う。
K-1グループで言うと村越選手や大沢選手の試合内容ならいかに優勢でも負けにするという考え方と言えばわかりやすいか

ただこれはジャッジの裁量でどんなふうにも出来てしまう。一方的に攻められ続けたけどKOにいかなそうだからおされてた方につけるねってなると裏金や買収で逃げ切るとかそういうのを招く危険性がある。

しかし、ファンとしては面白い試合を見たいし、運営的にも面白い試合を誘発できるようにしたい というところでは一致していると思う。

というのもUFCだと特に顕著なのだが、無理にフィニッシュにいかずに有利なポジションで手数を稼いで3Rないし5Rを見据えて試合をコントロールするというのが手堅い戦略となっている。KO・1本は劣勢の逆転手か狙える時だけ狙う。

ただ選手としては生活がかかっている名勝負をしたが負けたではなかなか金にならない。特にUFCという頂点がある以上は負けたら上がないUFCにいけても負けが込んだらクビになる。良い勝負したから温情で残してくれるなんてのはMMAだとあまりない。すごくシビアだ。

そういう意味ではトップ戦線を生き残るためにKO・1本に近づくことを至上とするONEの判定基準というのは、この流れに一石を投じているのかもしれない。

というか身も蓋もない事を言ってしまうとちょろっと見るだけだとONEってあんまりおもしろくないからこういうところでテコ入れしないとダメだっていう危機感が運営にあるんだと思う。

K-1系列 RISE系列 GLORY系列 ムエタイランカー らの結果を残した選手を呼んでオープンフィンガーグローブかつ金網でムエタイルールさせたり ボクシンググローブと金網でムエタイルールさせたり リングでムエタイルールさせたり

そう言った名のしれた存在にとりあえず試合だせさせて他団体にマウントをとるというやり方もしてくる。

運営がどうにかしたいという努力は感じるが どうにも運営 選手 ファン 三者三様の溝が存在する。

UFCなら格闘技最大手として横綱相撲しつつマクレガーみたいなスターがいたら猛プッシュする。TUFの存在もあって大会としてはボクシングよりも稼げる団体に。

ベラトールなら追え追い越せUFCを掲げてUFCと契約がまとまらない選手を片っ端から集めて興行する。

RIZINはフジテレビが長年苦戦してる日曜日20時台・大晦日のコンテンツとして一般向けを重視しつつも、RIZINに出た選手をUFCやベラトールに参戦させて海外にもアピールする。

K-1系列は選手の関係者を集めたり、ジム会員を増やして、ジムも増やして、お金を出してくれている人・組織のための大会を組む


ONEがやろうとしているのはおそらくベラトールと同様の路線だとは思うが、もう少し選手・ファンへのアピールや周知をするべきだとは思った。


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面接時に「遊ぶ金欲しさに」と言いたい人生だった。