子どもみたいな大人の利点
絵本作家宮西達也さんの講演会があったので見に行った。
人形劇のイベントの一貫だった。
彼のような感性の人が秀でて作家になるんだろうなあと思った。
講演会で思ったのは「ちゃんと変な人だったなあ」ということ。
感想としてはこれ。
それが強烈に人を惹きつけるんだと思う。
視点が他の人と違うことでしか描けない、発見出来ないことがある。
変人って大事なのだ。そして面白い。
以前の私は子どもっぽい感覚は成熟していない証拠、だからダメ、みたいな思考だった。
自分への思いもそうで、もっと成熟しなきゃ、成熟したい!と思っていたけど最近はそうではなくなってきた。
子どものような感受性がないと保育士の仕事を楽しめなかったと思う。
子どもと同じ感覚と視点で物事を見て一緒に遊ぶのはとても楽しかった。彼らの発見や発言で気付かされること、私が成長させてもらったことがほとんどだった。
逆に落ちついてしまうことはつまらないと思う。
それこそ凡人になってしまうのだ。
感受性が豊かなのも面白さのひとつだなあ。
前の職場の大好きな先輩と心理士と飲んだ時に「自分が変だと思ったのはいつだった?」という話になった。
めちゃくちゃ面白かったなあ。
やっぱり変だというのは面白い。
みんなと一緒はつまらない。
毎年行っている自分より年上の人たちが出ている音楽のイベントがある。
今年も行って、いろんな刺激を受けてきた。
「やりたいことをやるってこんな感じなんだよ」と強烈に見せられる。
個性の塊、変で面白いのだ。
大好きな先輩の旦那さんも出ている、マジで最高。
還暦過ぎても目がキラキラしている。ファンがたくさんいる。みんな強烈に惹かれるんだと思う。
こんなふうに年を取りたいと毎年思う。
そう考えると子どもとか大人という概念じゃないんだな。
本当にその人の個性。それをまたジャッジしていただけ。
「子どもみたい、変だ」と言いたかっただけ。あーやだやだ。
それは強烈に惹かれていたんだろうな。
そんなことして自分は安心していたのか?くだらない。
ほんと、人のことはほっとけよと、自分に突っ込む。
リリー・フランキーのことばが思い出される。
「ほとんどの人がいわゆるちゃんとした大人になることはなく、成長が止まった状態で年を取っていくだけです」「人は年取ったぐらいでは成長しない」
やーほんと、この通り。
未熟なまま死んでいくってことか。それでいいんだよなあ。
何でも楽しんでいる友だちがいる。
彼女を通して「楽しい思い込みもある」と教わる。
わーすげえ、面白いなあ。