感受性豊かに生きるドラマさ SKYキャッスル
タイトルは前から知っていたが見ておらず、日本版を見て面白いと思い、オリジナルを見始めた。
韓国ドラマは相変わらず展開が面白いし、毎回の終わりが「え?ここで終わるんかーい!」というもので、連続して見るのをやめられないしかけになっている。展開がいくつもあるので、メタバースのような映画みたいで、これについていけないと全体の把握が難しいのかもしれないと思った。
それにしても脚本を考えるのが本当にすごい。
BTSの売り出し方の展開のときも思ったけど、どんな頭脳が作り出すのか。脚本はチームで作るのかな?本当によく出来ていて、途中かなりがちゃがちゃする展開がどう丸く収まるのかと期待しながら見ていた。
BTSのMVで「ファンがこうやって考察するであろう」ところまで考えて仕掛けられているのであれば、伏線が本当にすごい。ファンの方が書いた考察を見聞きすると、こんな細かいところまで設定してあるの?って感じ。
やっぱり学歴社会だから、考え込まれているんだろうか。
このガチャガチャが本当にハチャメチャになる。
出てくる人みんな感情大爆発。
人間関係ドロドロ系のドラマを初めて見たからいろいろびっくりした。
落ち込む、怒る、怒鳴る、キレる、嗚咽、企む、妬む、悔しがる、泣く、演技の教科書みたいな感情表現が展開されていく。
俳優さんたちの力量と技量がすげい。演技するのも疲れそう。
特にキレながらしゃべる顔の表情がマジで怖い。
歯を食いしばりながらしゃべるとか、舌打ちするとか、なかなか見なかったのでビビる。女同士胸ぐらを掴んで相手を脅すとか。
あと本当にドラマの演出で、平手打ちとかメープルシロップを頭からかけられるとか、顔に飲み物ぶっかけられるとかあるんだな、と思った。
まじでびっくり。そりゃキムチで殴られるドラマも出来るか。
あと口喧嘩で煽るやつ。ケンケンしゃべるので声が耳に刺さる。聞いてるだけで疲れる。
ドラマだけどさ、韓国の受験戦争ってこうなんだろうな、と思わさる。
あと肩書とか世間体を気にする人種はこう張り合うのか、とか。
子役から出てくるセリフがいつも「親を喜ばせたかっただけなのに」というのが泣ける。受験とかいいとこに就職するとかはまさに親の期待に沿うことだろうから、このセリフが多くなるんだろうか。
あと家長制度とどんな年上も敬わなければならない儒教の教えのクソさよ。そこは日本と共通するんだろうか。だから変な序列が出来る。
「大変な境遇に耐える」とか「苦労をいとわない」感じ。それが美徳的な?
あとやっぱり家族モノに弱い。人がわかり合う系の展開に。
最終回までの2話は泣けたなあ。
でもこれだけ感情豊かに、感情を出しながら生きると大変だけどスッキリするし面白いだろうなと思った。
そう考えると感受性豊かに生きるのは悪くないのかもしれない。感じたことをそのまま出しちゃう。
その方が人生ドラマチックだと感じた。
面白かったなぁ、SKYキャッスル。