情を感じる経験

前に書いた、ボクらの時代の大久保さん×光浦さん×いとうあさこの回の話を、こないだ焼き魚を食べながら父ちゃんと話した。

いとうあさこがテレビで自分のことを自分で「おばさんと言うだけで叩かれる時代になった」という話。
彼女たちは番組内のメンバーとの関係性ありきでそのやりとりを楽しんでいる。内輪のやりとりが楽しいのに、テレビを通すとそこだけ切り取られて同じ年代の見ている女性が「同い年の私が傷つくのでやめてください」という苦情が入るという話。

そういうメンバー同士の関係性を読み取る視聴者側の力が無くなったのかなあ？と話すと、父ちゃん曰く「そういう関係性を見ている側が経験として無いから分からないのかも」だと。
読み取る以前のそういう「人との関係性」というものがもう知らない人がいるかもしれない。
人との関係性が希薄というやつか。
番組内でいとうあさこが「わたしたちはうるせえババアと言われるのが嬉しくてたまらないのに」という、そう言い合える関係性の間に愛情や友情があると話していた。

ああーそういうことなのかしら。
ババアと言われる関係性を見て「わあ楽しそうだな」とか「本人たちがイキイキしている」とかの、情のやりとりを見て取れない、汲めないからそこだけ、そのワードだけを切り取って「ひどい」となってしまっている。関係性までを汲んで内容を楽しもうと出来ない。
そいで、ここも境界線だなあ。そのテレビの出演者は視聴者に向けて「ババア」とは言っていないにもかかわらず、見ている側が勝手に傷ついている。

おお？道徳の授業とかでこういうのが必要なんじゃないの？自他の境界線の無い大人は多いかもしれない。自分もその練習中だ。その自覚が無ければ余計に他責で終わってしまう。わあ、繋がるなあ。
同調圧力の強さから境界線が無くなるのか？みんななかよくなんて無理な話なのに。
それとも気質の感受性の強さ？HSPブームが来ているけどさ、その繊細さはやっぱり自分の意見を言う機会や経験が無いから？感情を抑圧して社会に迎合しなきゃならんから？あー人が病んでいくよなあ。

便利になって動画やらSNSが進化し、より短絡化してきて合理性を求めるようになってきた。何かとコスパタイパと時間をかけたりすることが避けられるようになった。
アニメのシリーズものとか、ドラマも倍速で見る意味がおばちゃんには分からないんだけど。
そんなに達成感やら、「全部見た」と言いたいんだろうか。

切り取りばかりだとその前後のやりとりが見えてこないから、ひどい！とかになりがち。
しかもこの手のことが炎上したり取り沙汰されると、内容はいいニュースではない。大概悪く言われることがほとんど。
どんだけ切り取りたいのか。
やっぱり日頃のストレスを発散する、ただキレる場所を探しているだけ？
事なかれ主義のしわ寄せなんじゃないの？
その場でやりあってストレス溜めないようにしたらいいのに。
本当に言い返したい相手に言い返さないと、本来のスッキリは手に入らない。
無関係の人を叩くの、時間の無駄じゃないのか。

父ちゃんとの話でも結局、ヒマで孤独な人が叩いてるんだよね、となった。
孤独はみんなあるんだけど、どうやってうまく付き合うかだと思う。
それと時間の使い方か。

アタシはポーちゃんを見たいな。
あとBTS。
緊張してるから最近本が読めてない。
英語もやりたい。でも緊張するのエヘ。
あああ。
今週末からホビたんのライブだ。ホビたんご飯食べてるかな。