アートNFTにおけるFoundationの優れたポイント
こんにちは。 SoudanNFTのはやっち(@HayattiQ)です。
ここ最近、日本のNFT界隈も大きく変化し、とりわけアートNFTにおいてはFoundation進出事例が増えております。
実際、我々メンバーの方がFoundationにも出品されましたが、非常に優れた成績を出しており、アートNFTを出品される場合においては一側面においてOpenSeaを超える存在であるといえるでしょう。
Foundationとは
Foundationとは、招待制のNFTマーケットプレイスであり、クリエイターさんがNFTを出品することが可能なプラットフォームです。最大の特徴としては招待制であり、質の高いクリエイターさんの作品を多数見ることが可能です。招待リンクはなかなか手に入りませんが、SoudanNFTではFoundationに出品しているクリエイターさんも何人かいらっしゃいます。
Foundationがなぜ優れているか
こちらのFoundationですが、1枚もののアートNFTにおいて、クリエイター目線からするとOpenSeaよりも優れているといえます。(2021年10月時点)
SoudanNFTにおいても、一点物のアート作品を出す場合にはFoundationでの出品をOpenSeaよりも勧めております。
Foundationで出品した商品はOpenSeaより高い値段で落札されることが多く、だいたい2倍以上の値段で取引されることも多々あります。具体的には、下記の点において日本のNFTクリエイターにとってFoundationがすぐれています。
1, 海外の投資家層にリーチ可能なため、価格が上がりやすい
2, 高級感のあるブランドによるクリエイターのブランド価値向上
3, 招待制なので注目をあびやすい
とりわけ、優秀なのは1の「海外の投資家層へリーチ可能」という点です。海外投資家は日本より圧倒的に資金量が多いため、価格が高額になりやすいです。OpenSeaで日本市場だけを狙うと2ETHが限度ですが、Foundationだとそれをはるかに超えた金額での取引も可能です。
実際に、SoudanNFTメンバーでも結果を出している方が何名かおりますので、1名の実績を紹介させていただきます。
どげざちゃん(https://twitter.com/0TL_) さんはSoudanNFTにおいて出品支援をさせていただきました。当初はOpenSeaにて1枚ものアートの絵を出品させていただき、こちらは0.15 ETHで値付けがつくかどうかという形です。
その後、Foundationにも出品しましたところ、こちらのNFTは 0.38ETHで落札されました。海外コレクターへリーチできたのが主要因であると考えています。
実感として、OpenSeaは国内コレクターしかリーチできないため、どうしてもある一定以上のユーザーを獲得することが出来ません。イラストレーター界隈で実績のある方が1枚ものNFTに参入する場合は、Foundation が第一の選択肢になると思います。
Foundationのデメリット
Foundationですが、手放しで勧められるものではなく、OpenSeaに比べたデメリットもあります。ですので、両方を併用しながら進めていくのが良いでしょう。
1, イーサリアムしか出品できないため、初心者にとってガス代が危険
2, 価格が高額になりやすいため、一般ファンが購入できない
1)
Foundationはイーサリアムというブロックチェーンのみ対応していますが、イーサリアムは初心者殺しのチェーンです。出品するときにガス代と呼ばれる手数料が10000円以上もかかることがあり、かつ出品に間違いがあったときに取り消しするときも同様のガス代がかかります。
そのため、NFTクリエイターとして初めて出品するときには、仮想通貨に詳しいブレーンがいない限りFoundationを薦めることが出来ません。
2)
Foundationは基本的に1枚ものアートの出品であり、複数枚数の商品ラインナップを作ることが出来ません。価格も数万円以上からになるため、一般のファンを対象とする商品を作ることができません。
そのため、アートNFTクリエイターにとっても、一般ファン向けのラインナップを作るときはOpenSeaが第一の選択肢になるでしょう。筆者は、今まで応援してくれている一般ファン向けの商品はアートクリエイターにとっても必要だと考えているため、クリエイターさんはセカンドラインの検討もオススメしています。
初心者NFTアートクリエイターの定石
以上を踏まえたうえで、NFTに参入したばかりのアートクリエイターさんは、下記の流れを定石としています。
1, OpenSea(Polygon)にて、最初のコレクションを出品。ラインナップは6~12種類ほど
2, 軌道にのってきたらFoundationに出品。1枚ものアート作品を展開
3, OpenSeaによる複数枚数発行のセカンドラインを出品。一般ファンへ還元する
もちろん、これはあくまで定石なので、クリエイターさんの戦略によっては定石外しも全然ありです。また、この戦略提案は2021年10月段階の市況に基づいております。
ですが、参入するにあたって戦略に困っているクリエイターさんはまずは上記の流れを検討してください。
最後に
本記事における価格の付き方や戦略提案などは、2021年10月20日現在における市況を踏まえて書いております。最新の情勢については変化している可能性もあります。
SoudanNFTでは、様々なクリエイターさんがお互いをサポートしながら情報交換しております。最新情報のキャッチアップも出来ますので、ぜひご参加ください。