ビットコインを買え、と有名人が騒ぎだしたらそれは下がるという経験則
ビットコの半減期が10月11日ごろに迫っている、とされる。この論、実は春の段階では「5月だ!」と騒がれていた。半減期暴騰論は、過去の半減期前後はトレードが盛んになり大幅な上昇基調になる、という論。今回もそれに伴って値動きが激しい。が、その振れに付き合っていると身が持たないので、週足をまず載せてみる。
半減期=マイニングの報酬が半額になるということで、供給量が半分になるから需給の関係で価格が上昇するのでは、という論拠だ。
チャート分析ができるようになって見れる半減期は、2016年のところから。
*ビットコイン半減期は4年ごとに発生し、ビットコインマイナーに支払われるブロック報酬は50%削減される。現在のブロック報酬12.5ビットコインは、5月には6.25ビットコインまで下落する。
ひとまず、有名人の騒ぎ始めもプロットした。
半減期祭り
半減期祭りは、2015年から18年までつづくバブル相場で、出来高がただでさえ少ないのに半減期でさらに供給量が減ったことで上昇した側面が考えられる。ビットコインの前にアルトコインのライトコイン(Litecoin)とビットコインキャッシュ(BCH)が、それぞれ2019年8月と2020年4月にすでに半減期を迎えたが、価格はなしのつぶてだった。
ライトコインは2015年8月の半減期では、前月比で350%の上昇、数か月後450%の暴騰したが、はたして半減期によるものなのかは疑わしい。実際に半減期を過ぎてからは下落の一途。
かつ、半減期がいつになったか、というのはざっくりと予想できるがイグザクトな日にち設定はできない。この実態としての半減期デイよりも前に暴騰したのは、情報操作や思惑によるイナゴが集まったことによる供給不足暴騰であることは明らか。もうひとつのチャートはめんどくさいので割愛。
これらはビットコインの半減期の先行指標だったが、この2つの空振りは、ビットコインの半減期祭りを否定することを指しているかもしれない。
となると、有名人たちの「ビットコイン買え」は何なのか。
2018年の暴落の一瞬手前、2017年の10月の最高値をつけたあたりから、実は芸能人がビットコインを保有している、あるいは推奨している、ということが非常に目立っていました。その後は下落です。
このくらいいた、という記録をしてくれているブログがあったので、URL張り付けておきます。
さて、2020年の有名人
基本的にはこの2人。それに億稼いだ有名投資インフルエンサーが追従している構図です。
●ヘッジファンドのチューダー、ビットコイン市場参入か(2020年 5月 11日 09:00/2020年 5月 11日 17:16 更新)
https://www.coindeskjapan.com/60532/
●大物ヘッジファンドの参入が意味するマクロ投資の分岐点──ビットコインから消える“クレイジー”
(2020年 5月 23日 10:002020年 5月 23日 10:00 更新)
https://www.coindeskjapan.com/64144/
●CNBC's Jim Cramer Changes Mind, Finally Buying Bitcoin
by Nicholas Otieno Sep 12, 2020 13:05
https://blockchain.news/news/cnbc-jim-cramer-changes-mind-buying-bitcoin
*2017年には「100万ドルに上昇する!」としたものの、その後の暴落で「Outlaw Currency」と非難して暗号通貨から退却。しかし、また2020年のコロナ禍を経てマインドチェンジした模様。
●Why Jim Cramer is Buying Bitcoin Instead of Gold 2020/09/15
https://www.youtube.com/watch?v=844xuTWCRgM
金よりもいいよ、という理由を語る。
どの人も1%程度の定期買いで、インフレ対策としてこれがいい、という理由を挙げています。
バフェット太郎氏が、これら有名人の推奨を受けて、ご自身も1%程度の保有を始めた、とブログで報告。そのからくりがおもしろかったので、改めてここでも紹介。
1%という数字は少ないように思えますが、仮に100倍に値上がりしたとすれば資産全体の額は2倍になりますし、もしビットコインの価値がゼロになったとしても、残りの99%の資産を年率1.1%で運用するだけで資産額を元に戻すことができます。
1%というのは、
100万円から1%の1万円をBTCに投資
↓
1万円分のBTCが100倍に成長したら、100万円になる。
元の資金99万円を合わせると199万円。
資金は2倍達成。
.
1万円分のBTCが消えてなくなった(たとえば10分の1の1000円になった)
元の資金99万円を合わせると991,000円
これはあとの99万円で余裕をもって取り返せるレベル。
ということです。
1%というのは、いくらインフレ対策といっても、過去の値動きと現在のポジションを見ればあきらか。月足でみるとさらにわかりやすいので。
チャート的にはトリプルトップのように見えるペナント型三角持ち合い。ピークから12か月下落して6か月もどし、9か月また押されて5か月の戻りを達成し、またぞろ調整が始まったかな?という2か月目にある。私は1%でも今は買わない。こういう危険性がなければ1%なんて言わないはずでしょう。
80万円以下になったら買い始める
最悪期は40万円割れだったが、シコり玉は80万円前後にあり、支持線ではないか、と。となると、70万円以下、あるいは80万円以下になってから「ゆっくりと」買いを検討しアクションを起こした方がいい気がする。もっとも、私はバフェット太郎氏がコインチェックでポイ活をすすめるよりももっと早くにそれを利用してゲットしたポイントだけで3000円分くらいのビットコを2018年下旬に買ったようなので、80万円以下になって騒いでも大した損害にはならないんで言えることですが。
有名人(というか高資産トレーダー)が割く1%は、さらにエグいというのを忘れるな
私たちのような10万円クラスの小規模投資家にとっての1%は1000円なので、100倍になっても10万円という来月分の生活費にもならないレベル。なのでもう少しがんばって1万から3万円くらい入れたくなるが、リスクレベルは3万円だと30%もの保有になってしまう。この人たちの1%保有は、配当金で得たタダ券を使っている、という意味でもあるので、1%のリスクなんてうそっぱち。リスクはゼロパーセントなんですよ。
高資金レベルにある人のおすすめに簡単に乗ってしまうことの愚かさと。
資金規模が似たレベルにある人の発言こそ参考にすべきで、こういうまったく危険でないところにいる人たちの銘柄リストは参考にしてはいけない、というのはこういうことです。
140万円になったら、今のタダ券を処分しようと思ってますw
追記(2020/12/23)
ビットコインは200万円を大きく超えて、アゲアゲイケイケです。わたしも下がるなら買い準備を、上がるならそれなりに追いかけて適当なところで利益確定しよう、と思っていたのですが、二重認証を入れていた携帯電話がぶっこわれて取引所にログインできなくなり、その解除手続きに手間取っていた間に180万円ちょっとまで上昇。ログインできたあとすぐに利確して今はノーポジになりました。10日以上無駄にしたつもりでしたが、チャートはその間劇的に改善。いつのまにかダブルバガー実現でした。
チャート的にはカップハンドルを形成して、新高値後はまたもや同じような展開です。
もしかしたら安い時に売ってしまった?とかは考えません。
よくわかんない人の含み益自慢が増えたら要注意
(あまりにも差別的発言なので取り上げたくはないですが、)靴磨き職人が株の話をお客にし出したら、相場は終了、というのと同じです。2018年の暴落時も、よくわからない芸能人や、誰あんた?というような人たちがSNSで含み益自慢を始めました。そういう時は相場は終わりに近づいています。
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