10万円投資家は、別れが来る銘柄を持つ

米国株に参入して2か月、米国ならではのスタイルやそれに投資する日本人たちの動きを見て感じたことを書いてみます。

よく言われる高配当銘柄のパフォーマンスは、非常に悪い地合いだった

高配当銘柄に踊らされて銘柄選別をしていた頃、いろんな人や雑誌やネットや証券会社がリストする共通的銘柄は、以下のような感じ。で、7月1日の始値と、9月2日終値を比較して、それがS&P500の値上がりパフォーマンス比でどうだったかをチェックしてみました。すると、S&P500を上回る成果を上げたのはシェブロンのみ。6銘柄は7月の株価よりも下がった結果になったのです。

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一方で、GAFAMやSaaS関連は爆謄に次ぐ爆謄。この差を横目で見ているバカではないので、乗り換えをしました。

いわゆる循環物色を間違えたってことです。

景気の強弱、金利の多寡により、物色の矛先は変化していきます。現在は景気が若干上向いたときで、まさにIT株が伸びる時期なので、SaaSがGAFAMが伸びるのはおかしなことではないわけで。

ちょっと古いですが、SBI証券がセクターローテーションについていい記事を書いています。

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まだ景気全体としては弱々しいため、経済そのものが成長していなくても自分のちからで独自に成長を出してゆける、ネット企業などの成長ストーリーが好まれるわけです。

まさに現在の形です。

さて、次はどうなるのか?

デフレからインフレに変わる時
さらに景気が強くなると、今度はデフレではなくインフレの圧力がかかりはじめます。そのような局面ではコモディティ価格の上昇により恩恵をこうむるような、素材、工業株などが人気化します。

インフレが出てくるなら、バフェットが動いたエネルギー株のM&Aや金鉱株と商社株の超買い増しなども説明できます。

10万円投資家の戦略は、「身銭を増やすこと」

給料を積み立てて増やすのと、株の値上がり益を確定させてお金にして原資をできるだけ増やしていくことは、やっぱり重要だな、と認識しました。

たとえばズーム。わたしは8月31日に2株持ったんですが、もっとお金があったら、10株ほしかった。しかし原資がなかったのです。

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とにかく現金化する。そのためには「永遠にガチホ」銘柄は買わず、ある程度の値上がりを短期的に達成できるトレード戦術が必須。含み益は幻で、なんの利益ももたらさないわけで。それを毎日見せびらかして、何になる、と思います。だからといって、増えた現金を見せびらかされてもいやですがw

「永遠にガチホ」銘柄は買わない

数日から数か月で別れが来る銘柄を探すことが重要になるでしょう。そのためには独自の投資法を編み出すトライアルアンドエラーが必要です。

さいわい、超高配当低位株など、よっぽどへんな銘柄を買わない限り、5年後にはほとんどの銘柄が相当のプラスに転じている相場環境です。ゆえに、資金に対して4%以下の保有で試してみて、マイナスが続くようなら死蔵してしまえばいいのでは、と思っています。

が、わたしは数ドルのマイナスでも損切りします

思った方向に行かなかったトレードは失敗で、傷口における「蟻の一穴」。そのサイズのときに損切りをすることをこころがけています。

問題は、今の相場状況における利益確定のタイミングです。このあたりもトレイルストップ法などを導入して、厳しくやっていくしかないのでは、と思っています。このあたりはズームやアップルで実験できそう。

資金サイズにより、持つ銘柄の方針は変わる

10万円くらいの投資家が高配当銘柄を買っても、値上がり益によるリターンはほぼ望めません。高配当銘柄投資戦略というのは、資金規模が大きければ大きいほど儲ける仕組みができるもので、10万円程度のサイズの人は身銭を短期間で増やす策を複数組み合わせて、種銭を少しでも早く、少しでも多く構えることができるようにしないといけません。

大成長のトレンドなのに、配当利回りに毛が生えた程度の値上がり益しか得られない高配当株は、むしろ害になります。ズームが5,6倍の株価を達成しているのに、7%程度、10万円投資家なら7000円しか稼げない口座はおかしい。それもまた資金を失って散る投資家と同義です。そういう人たちは機会を失って散る投資家です。



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