見出し画像

困ったちゃんの原油ETF1671

わたしが相場復帰したのは、お金がそろった4月からだったので、どちらかというと出遅れ組です。となると、出遅れ分野を物色することになるのですが、そのひとつが原油セクターでした。日本株で明確な原油銘柄はないので、原油ETFを持つことになります。しかしこの原油ETF、困ったちゃん感満載です。5月にパラパラと買いを入れたので、トータル40単位、803円と、いちおうプラスです。

世界の相場展開を見る指標になったが、むずかしい

原油ETFは、WTI原油先物に連動する1671のETFを買いました。これは前日アメリカ市場での値動きに左右され、主に終値がプラスかマイナスかだったかで、当日の相場展開がぶっとんで上から始まる、あるいはぶっとんで下から始まるのどちらかで、あとは軒並み横這いが続く、「へんな銘柄」です。

画像1

緑の矢印のときは、翌日は劇下げで始まってほぼ横ばい。赤の矢印のときは逆に劇アゲで始まって横這い。

WTIは40ドル張り付きで小さなボックス相場です。

画像2

3つの要素が複雑にからまる

この1671、複数の指標に影響を受ける銘柄です。

・ダウ・ナスダックの指数がプラスかマイナスか
・為替が円高か円安か
・原油がプラス引けかマイナス引けか

という3つの要素が、翌日1671の方向性を決めます。
さらに、日本市場で日経平均がプラスに推移するか、しないかも影響をしてきますので、予測が非常に難しく、ボックス相場を見越した信用売りのタイミングを誤って、損切りを一度しましたw

見えない敵、というか、私はコンタンゴがよくわかっていない。

さらに、限月ものなので、ロールオーバー時に発生するコンタンゴが手数料どのくらい押し上げているんだ、という見えない敵に見舞われています(で、いいのか???)。私は、この構造を理解しないままポジションを取ってしまったので(ヤバっ)、利益確定売りをしたあとどれだけ引かれるのか、と心配です(というか、すでにさっぴかれているのかどうかとかもわかってない。ネットで探してみたけどこれを書いている人皆無)。ポジションは5月半ばからだったので、6月に一度ロールオーバーを経ています。

そろそろいったん手じまいしないといけないのか???

注)胴元のシンプレックス社の説明資料には、「限月清算日前後の対象指標の価格変化にはみかけの変化が含まれますが、このみかけの価格変化は当ファンドの基準価額には反映されません」とは書いてあるものの、よくわからないです。わかったらレポートします。

1671の将来価格って、なんとなくわかる

これはWTI先物の期先の原油価格から、直近限月の価格がぴょーんと上昇しても「理論上は動じない」ので、値動きはそんなに激しくならないものなのです。たとえば直近は半年分限月があります。

限月	現在値	変化	前日
CME 2020/08	40.59	-0.03 ●直近の指標
CME 2020/09	40.66	-0.04
CME 2020/10	40.81	-0.03
CME 2020/11	40.90	-0.04
CME 2020/12	41.00	-0.06
CME 2021/01	41.04	-0.13

で、一番未来の21年1月限月の価格が41.04なので、20年8月ものが、この価格を上抜けない限り、価格がぶっとばない、と見てほぼ正解である、というのがわかってきました。

ただし、日本市場の取引終了後、WTIが動き出して終値に至るまでの過程で21年1月限月以上の値動きがちょっとでも見られると、いちおう翌日の1671はフィーバー気味になりますが、終値価格に収れんされていく動きになる、というのも知りました。

この感覚もいまのうちかもしれませんが、「とりあえず始める」でやってみて学びはたくさんあります。なによりも米国市場を強く意識することができるようになったので、米株取引にも必ず活用できるだろう、と思っています。というか、そう思わないと持った意味がない。


いいなと思ったら応援しよう!