高齢者に必要な栄養量は

日本人の摂取基準2020より
①エネルギー必要量
 75歳以上
 身体活動レベルⅠ
 男 1800kcal 女 1400kcal
 身体活動レベルⅡ
 男 2100kcal 女 1650kcal
身体活動レベルⅠ→自宅にてほとんど外出しないもの
         高齢者施設で自立に近い状態で生活しているもの
身体活動レベルⅡ→自立しているもの
個人の基礎疾患や日常活動に配慮

②たんぱく質
 75歳以上
 推奨量→この値を摂取していればほとんど不足がないとされる量
 男 60g 女 50g
 目標量
 男  15~20%エネルギー比
   身体活動レベルⅠ 68~90g 身体活動レベルⅡ 79~105g
 女 15~20%エネルギー比
         身体活動レベルⅠ 53~70g 身体活動レベルⅡ 62~83g
 推奨量→この値を摂取していればほとんど不足がないとされる量
 目標量→生活習慣病予防(フレイル、慢性腎臓病)
※フレイル改善のためのたんぱく質摂取量は結論がでていない
 慢性腎臓病進行に低たんぱく質(0.8g/kg体重/日>~)は有用と考えられているが推奨すべき範囲、食事療法を行った場合の効果の確実さについては結論がでていない
 食品に含まれるたんぱく質の目安
・肉、魚→重量の2割程度がたんぱく質
・納豆→重量の1.5割
・卵→重量の1割
・牛乳、ヨーグルト→重量の0.3割
高齢者は、若年者に比べて、筋たんぱく質合成に対する反応が低下している加齢により腎機能が低下し、大量のたんぱく質摂取は腎機能に悪影響の可能性がある
→ロイシンの強化が注目
 ロイシンはmTORという細胞シグナル伝達物質を介して、筋たんぱく質合成を促進することがわっかっている
 ロイシン1.5g~2.0gの摂取
 1.5gは動物性たんぱく質を100g摂取すると達成できそうな値

引用:日本人の食事摂取基準2020
   高齢者の栄養ケアQ&A 田村佳奈美 メディカ出版 2016年
 

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