きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん及びヘドロ飼い猫 2024/8/20
きのう、ピアノの調律があった。我が家のアップライトピアノは母氏が子供のころ買ってもらって嫁入りのときに持ってきた、もうタケモトピアノに売ってもお金にならないような古いものだ。それでも毎年調律して大事にしている。
ここ数年我が家を担当している調律師さんは動物大好きのひとで、あのビビりのたまちゃんが近づいていったひとだ。だから聡太くんがどういう反応をするのか楽しみだった。
調律師さんが来たとき聡太くんは奥にいて、玄関チャイムが鳴ってあわてて飛び出してきた。そしてなんと、初手ピアノの上に逃げる、という大悪手を選んだのである。
それで竜王・名人と同じ名前を名乗っていいのだろうか。将棋だったら頓死ではないか。いや元気に生きているけれども。
調律師さんは入ってくると「そのフタ開けるから降りてね」と聡太くんの首のあたりをナデナデした。ほとんど嫌がらないのだから驚きである。
大人しくヨシヨシされて、聡太くんはなにか思い出したように慌ててピアノから降りた。そこでピアノと縁のないわたしはいったん部屋に戻った。
部屋でしばらく様子を伺ってから再度茶の間にいって、少ししたら調律が終わった。
調律が終わったとき、聡太くんは自分の布団でスヤァとリラックスしていて、調律師さんにやっぱりヨシヨシされていた。
本当に驚くほど大人しくヨシヨシされるので驚いた。他人にここまで触られてお利口にしているなんてなかなかない。ちょっと嫌そうに手を出したりもしたがほとんど大人しく撫でられていた。
調律師さんと少しだけ雑談をした。よそのネコチャンは玄関チャイムが鳴った瞬間隠れてしまったりするらしい。「覚えてるか?」と聞かれた聡太くんはよく分からない顔をしていたが、子猫時代はともかく、去年のことなら覚えているのではないかと思う。
調律師さんに大人しく撫でられながら、聡太くんはまんざらでもない顔をしていた。「人間大好きくんなので」と言ったところ調律師さんは愉快そうに笑うのであった。
雑談の話題は「家族のなかで誰にいちばん懐いているか」ということになった。
まず一番尊重しているのは父氏ではないか、と母氏が言った。それはそうかもしれない、子猫のとき我が家にやってきてまっすぐ行ったのが父氏の膝だった。いまでもときどき足元でくつろいでいる。しかも顔をなめるらしい。
その次がおそらく母氏で、わたしは「ひっかいたりかみついたりしてもいいにんげん」だと思われているのでは、ということになった。
調律師さんは「序列が最下位だ」と言っておかしそうにしておられた。そうなのである、聡太くんを頂点としたヒエラルキーのピラミッドのいちばん下は、おそらくわたしである。
まあ犬猫が人間相手に家庭内ヒエラルキーを作る、というのは「諸説あります」らしいのだが、そうとでも思わないと納得できない。
いろいろと猫雑談をしてから、調律師さんは代金を受け取って帰っていった。帰り際、聡太くんに「来年もくるから覚えててな」と言っておられた。聡太くんの可愛さをシェアできて、とても嬉しかったのであった。
そしてきのうもボール遊びにお誘いされてしまった。活発になってとてもいいと思う。
ついでに書くが高校野球で大社高校が負けてしまった。公立の学校の地元生徒のチームというだけで2018年の金足農業を思い出してしまって、きのうは試合をずっと応援して観ていた。きっとアルプスには「千と千尋の神隠し」に出てくるヘンテコな神々が押しかけて大社高校を応援していたのだと思った。Xで出雲大社始まって以来初の神無月、というポストを見て笑ってしまった。
2018年の「平成最後の百姓一揆」以来、我が家では「甲子園で勝ち上がるにはスゴいピッチャーが3人以上必要」という説が唱えられている。大社高校のみなさん、お疲れ様でした!