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きょうの聡太くん 2024/9/21

 きょうの最高気温の予報は15度だそうだ。なるほど起きてくれば冷たそうな雨が降っており、きのうに引き続き寒そうだ。どう考えても初秋ではない。
 きのうもずいぶん寒かったので長袖のブラウスを着ていたのだが、これだけ寒いならきっと昼寝するとき抱っこを所望してくるだろう、とちょっとだけ楽しみにしていた。
 ソファに横になり、膝にくるのをスパイファミリーのアーニャのごとく「わくわく……!」と待っていたのだが、聡太くんは自分の布団でスヤ……と寝てしまった。わくわく損だ。
 どうも人間の膝に乗って寝る気はいまのところないらしい。なぜだ、人間はこんなに楽しみにしているのに。
 まあ人間の都合など考えないのが猫だ。そういう自由なところがかわいいのである。
 しかしきょうは朝活するにもいささか早い時間に起きてしまったのだが、母氏によるときょうのお布団潜入は「腕枕をやめて背中を向けたら布団の真ん中と枕を占領された」とのことであった。なんでそういうことをするのか。

 まあ夜寝るときは多肉植物を破壊されないよう部屋のドアを閉めているからお布団潜入は不可能とはいえ、昼寝も一緒に寝てくれないし、手捏ねパン職人もずっと見ていないし、ただのご飯を持ってくるヒトだと思われているのでは? と思うことがよくあるのだが、例の黒猫を抱っこしたインスタグラマーの動画で、「猫が人間を信頼している証」についての動画があった。
 なんでも猫が人間の手からなにか食べ物を食べるのは信頼の証らしい。おお、だとしたらめちゃめちゃ信頼されているではないか。毎晩8時を過ぎたらおやつの時間で、レンチンした冷凍ゆでササミを細かく割いて、手から食べさせているのだ。
 毎日手からおいしいおいしいとササミを食べてくれるところを見ればそれなりに信頼されているのではあるまいか。
 それにヘソ天で寝るのも信頼の証なのだそうだ。お腹は急所だから出して寝ているのはここが安全だと思っているからだと言えるだろう。この夏はあまりにダイナミックにヘソ天しているので猫としての何かを失っているのではないか、とずっと思っていた。でもそれでいいのである。我が家の人間は聡太くんに信頼されていたのだ。

そろそろ落ちているシーズンも終わりですかね。


 聡太くんは最近、ご飯を食べると物置に行ってひとりの時間を満喫している。おやつだよーと呼べば「わーい!」と出てくるが、おやつを与えると「そいじゃぼくはどろんします」とまた物置に行ってしまう。
 猫らしく自由でたいへんよいのだが、人間としてはちょっと寂しい。聡太くんにとって物置が安らぎであるならそれでいいとも思うのだが、やっぱりちょっと寂しい。
 やっぱり男の子だからそういう自由な性格になったのだろうか。子猫のうちにチョッキンしたのに。チョッキンしても男の子は男の子、ということなのだろうか。解せない。
 そして人間が動いている様子を音かなにかで感知しているのか、ご飯どきになるとトトトト……とやってきて、「ごはんですか!? ごはんですね!?」というような態度をとる。そしてケージにしまおうとすると「だんこ、だんだんこきょひ!」とゴロンゴロンして捕まるのを免れようとする。
 ご飯どきに人間のところに来て、あとは好きなところで寝ているので家庭内野良猫と言えないこともないのだが、ときどき愛想を振りまきながらやってきて自分のお布団で寝たり父氏の椅子にすぽっとハマって寝たりしているので家庭内野良猫ではなさそうだ。
 結局家の中にいてくれるだけでいいのだ。かわいいやつめ……と、毎日そう思っている。でも物置は段ボールが崩れたりGが出たりするのでなるべく行かないでほしい。

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