見出し画像

「確定申告が楽しい」と宣う人は変人だと思っていました。……わたし、変人です。


自分でも意外なんですけど、わたし、確定申告が楽しいみたいなんです。


「申告が終わったらお金が手に入る!(=還付金のこと)」

という馬鹿みたいに単純な動機で、めっちゃヤル気に満ちています。

厳密には、まだ帳簿入力の段階なんですけどね。


7年間税理士事務所に勤めていたので、確定申告には何度も携わってきたのですが、8回目の確定申告にして

「自分の申告ってめっちゃ楽しくない??」

と気づいて衝撃を受けています。



まず、「1年間の収支が『見える化』される」のが楽しい。


いくら入ってきて、いくら出ていって、何が入ってきて、何に払ってというのが分かると今後のお金の使い方を考える指針になるので、仕訳入力の時点ですでに楽しい。



次に「還付されるのが分かってる」ので楽しい。


2024年は、Webライターとしてお仕事を始めるためにスクール・セミナー・パソコンなどへ投資したので、赤字になるのは分かりきっています。
なので「申告が終わったら、働いてもないのにお金が入ってくるじゃん!」というめちゃくちゃ単純な思考回路が働いて、作業が全然苦になりません。

※「働いてもないのに」というのは語弊があるかもしれませんが、普段なら業務管理や収支管理は1円にもならないのに、確定申告は還付金という「結果」が出るのが分かってるので、それだけでモチベーションが全然違うな〜と思います。



最後に「全部自分の取引だから無敵状態」で楽しい。


税理士事務所に勤務していた頃は、法人から個人までさまざまな方の帳簿入力をする機会がありました。
そして、帳簿入力の代行をしていると、下記のような案件にわんさか遭遇します。

・個人分と事業分の資料を分けていない

・1年分の領収書を全部同じ袋にぶち込んでいる

・レシートの印字が薄すぎて、なんの支払いかさっぱりわからない

・個人の支出?事業の支出?と判断に迷う支払いがある

・年の途中までしか記帳されていない通帳

・縦計ですら合っていない出納帳

・走り書きの謎のメモ

・「これどこから出てきた!?」と、突然生えてくる数字

・消費税の計算が間違っている請求書

・請求書や領収書を紛失している取引

・なぜか混ざっていた前々年の重要書類

・「出すの忘れてたわ」の一言とともに提出される新たな通帳

etc.……。
こんなのと毎日戦います。


そのたびに、

①  担当者に指示を仰ぐ

②  ときにはお客様にヒアリング(「1年前のことなんか覚えてないよ」と言われるのもザラ)

③  追加の書類提出をお願い(「必要なものは全部渡したよ」と事務所側の紛失を疑われることも)(大抵、あとでお客様の自宅で見つかる)

などの紆余曲折を乗り越えて、どうにかこうにか帳簿を固めます。


これが自分の確定申告だと、すべての取引に直接関わっているので、進研ゼミばりに

「分かる…分かるぞ……!」

となって、無敵状態になれます。



おそらく、わたしが自分の確定申告を楽しいと思ったのは、この無敵状態のおかげです。

個人分か事業分か迷う支払いがあっても「危ない橋は渡らんとこ」と即座に決断できるし、お金の流れや取引の内容はだいたい頭に入ってるから「これなんの数字!?」となることもない。

7年間帳簿入力をしてきた中で、いまが1、2を争うレベルでスムーズに仕訳できていると、自信を持って言えます。



なので「確定申告いやだ〜〜!数字なんか見たくない〜〜!」という方は、

①  収支が『見える化』されるのを楽しむ

②  還付金を楽しみにする

③ 「私は無敵だ!なぜならすべての取引はココ(頭)に入っているからな!」と思い込む

この3点を意識して、少しでも確定申告への嫌悪感を和らげてみてください。

嫌なことって後回しにしたくなるし、作業中も億劫になるので、ほんの少しでもポジティブな感情を増やせると作業効率が上がると思います。



あなたも、

わたしと一緒に変人になろうぜ!!

いいなと思ったら応援しよう!