【1分間の伏線回収】『タナトスの誘惑』を読む前と後で、”あの曲”の見方が変わりました。
君は始めて笑った
この1フレーズ”だけ”を聞くと、微笑ましい場面が思い浮かびますよね。
今回は何の小説だろう・・・と来て下さった方がもしいらっしゃったら、ごめんなさい。
またも僕が愛するYOASOBI関係です。ごめんなさい。
冒頭は、今では聞いたことがない人はいないであろう、ストリーミング11億回再生を誇る名曲『夜に駆ける』の歌詞の1フレーズです。
YOASOBIは「小説を音楽にするユニット」ということもあり、楽曲には原作となる小説があります。
受験生の糧となっている『群青』や、世界的大ヒットとなった『アイドル』にも原作小説があることはご存じですか?
面白いので、気になったかたは読んでみてください。
タナトスの誘惑とは?
『夜に駆ける』の原作となった小説である『タナトスの誘惑』。
小説投稿サイト「monogatary.com」にて”お題:夏の夜、君と僕の焦燥”と銘打って、ソニーミュージックが開催したコンテストで大賞となった作品です。
ネタバレしたくないので、ざっくりあらすじを話すと
曲を聴いているとそこまでシリアスに思えないのですが、あらすじの通りそこまで明るい話ではありません。
衝撃の一文
『タナトスの誘惑』は、1分あれば読めてしまうぐらい短く、その上起承転結がしっかりしているので、個人的にYOASOBIの原作小説の中でも最高傑作だと思っています。
中でも、冒頭の1節に通じる作中の「衝撃の一文」の威力。
先日、実写化不可能と言われている『十角館の殺人』を読んだのですが、同じぐらい食らいました。
ちょっとだけ仄めかすと
死に支配された人間だけが見える「死神」は、それをみる人間からすると一番〇〇な姿をしているみたいです。
読む前と後では、『夜に駆ける』を聞く度に、鳥肌が立つぐらいです。
僕的には「THE FIRST TAKE ver」の方が意味合い的なものが伝わりやすいと感じたのでオススメです。
楽曲と小説の2連撃を味わってください。
まだ読んでいない方々が、死ぬほど羨ましいです。