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#019 足の跡はつかぬが筆の跡は残る

エピソード

いや、みなさんさー
結構誘われるやろ? いろんな人に、遊びに
よねー。
いや、なんかありがたい事にねー、ぼくもまあ、ちょいちょいさそってもらえるんすよー
で、なんかさぁ、誘われる人と、誘われない人っておるなーって思って

今回紹介したいのは「足の跡はつかぬが筆の跡は残る」ということわざです。意味は、足跡は直ぐに消えてしまうけど、紙に書いたり文書にしてしまったものは、長い間残るということから、何を書くかはよく考えて書かなければならないという意味です。
今は、残るのは紙だけでなくて、電子的なデータとして様々な媒体に残す事ができます。
じゃあ、代表的な媒体がどれだけの年数データを残す事ができるのか?調べてみました。ランキングのカタチで紹介しますね。

5位はハードディスクドライブで3〜5年です。ハードディスクは物理的な機械なのでどうしても寿命は短いです。以前のパソコンはほぼハードディスクが使われていました。

4位はフラッシュメモリで5〜10年です。USBメモリやSDカード、スマホや最近のパソコンはハードディスクからフラッシュメモリに切り替わっているので、みなさん馴染みのある媒体と思います。いわゆる半導体だけなので、故障が少ないんですね。とはいえ永遠に使えるわけじゃないんですね。

3位は磁気テープで10年です。これは一昔前のカセットテープやビデオテープではなくて、データセンター等で使われるデータの保存用の媒体なので、一般の方はあまり馴染みはないと思います。

2位は光ディスクで10年〜30年です。これはCDやDVDやブルーレイなので、みなさんもよくご存知じゃないでしょうか?寿命もだいたいこの程度ってことは結構有名と思います。

そして1位は!
MOディスクで50年ぐらいです。MOもあまり馴染みがないと思いますが、マグネット・オプティカルディスクの頭文字で、光磁気ディスクとも言います。これはあまり普及しなかったんですが、ほぼ同じ方式のものがMDです。
MDと聴いて懐かしいと思われた方もいるんじゃないでしょうか?

現状の記憶媒体だと、最大でも50年ほどしか持たないんですね。

番外としてはマイクロフィルムが保管状態がよければ100〜500年。
あとはM-DISCという特別なタイプのDVDとブルーレイが1000年持つと言われていましたが、今は生産終了になってます。
マイクロフィルムは図書館とかにあるやつですね。昔の新聞記事を閲覧する時に使うイメージのやつです。

えー!じゃあ今の世界中のデータは50年後には無くなるの!という心配には及ばなくて、媒体が使えなくなる前に新しい媒体に移し変えるんです。
インターネット上のデータは、裏方の人間が古くなった機器を日々交換してるんです。なんで、この交換が続く限りは理論上は永遠にデータは消えません。
インターネット上のデータは、物理的にデータが消えてしまうよりも、サービス停止でデータにアクセスできなくなる方が先に来ると思います。
ただ、いろいろなサービスに拡散されたデータは、全て消える事はないと思うの安心してください。

「足の跡はつかぬが筆の跡は残る」
昔の人は、よく言ったもので、この言葉はインターネットの普及で、よりリアリティと怖さを伴うものになりました。
そうですデジタルタトゥーは残り続けるんです。
法的な措置で、検索サイトの検索結果からの除外や、特定のサービスのデータを削除することはできても、インターネットからデータ自体を完全に消し去る事は難しいです。
また、あるサービスなどはデータを暗号化しておいて、データの消去の代わりに暗号を元に戻す鍵情報だけを消去するような方式を取られる場合もあるので、現在の暗号化技術が破られた未来に、暗号化された昔のデータを復元する宝探しみたいな事が起きるかもしれませんね。
私も今、20話ほどポッドキャストのエピソードを公開してますが、この先消去したいという事になっても、どこかの物好きが保存していて、またそれを拡散させてしまうかもしれないし、誰かが暗号化されて遺棄されたデータを復元してしまうかもしれない。

ちょっと今日は、データ記憶媒体の寿命とデジタルタトゥーについて話てみました。
そうそう、話は変わりますが、本編のエピソード11「寝る子は育つで」で紹介した、私の大好きなお笑いコンビ「ギチ」の「青柳貴哉」さんの「劇団青柳」のコント「こうへい君」なんですが、
たくさんの人にに知って欲しいので、YouTubeのURLを概要欄に貼っておきますね。
私が始めて見た時の再生回数は1000回いってませんでしたが、今は3200を超えています。

この「こうへい君」ですが、「青柳貴哉」さんは自分のポッドキャストで「黒歴史」っておっしゃてました。すごく面白いコントなのに、とても残念です。私は、このコントを多くの人に見て欲しいだけなんです。ただそれだけなんです。

たとえばダビンチが生きていたとして、モナリザを燃やす権利がダビンチにあるでしょうか?そんな権利、あるはずないじゃないですか。
ひとたび作品として、世に放たれた創造物は、作者の権利で無かった事になんてできないんですよ。


エピソードのメタ情報

第19回の台本です。
配信日は2024/08/24でした。

今回は知らない人は知らない(知ってる人には常識の)記憶媒体のデータ保存期限の話に絡めてデジタルタトゥーについてお話した回でした。
お話の中に出てきたコント「こうへいくん」とっても面白いので、みなさん見てみてください。そして拡散希望です

もしよかったら、このエピソードのポッドキャストも聴いてみてください。
台本には書けない「こうへいくん」オマージュの演出もあります。

「和尚は逃げても寺は逃げない」はポッドキャストで配信していて以下プラットフォームで聴取可能です。

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