#008 快刀乱麻を断つ
エピソード
自分っ絆創膏どうしたん？
ずっときづいちょったんよ。
は？
カミソリでほくろ剃ってないよね？
カミソリでほくろを剃ってしまった話は置いておいて、カミソリってよく切れますよね！
私、仕事で遠方のお客様の納品で、ホテルで前泊していて、納品日の朝シャワーを浴びながら髭を剃ってたんですよ。
普段は電動シェーバーを使っているんで、慣れないアメニティのカミソリで気をつけながら剃ってたんですが、唇を切ってしまったんですね。
で、シャワー浴びて血行がよくなってるんで、血が吹き出してしまって、トイレットペーパーで傷口を抑えてフロントで絆創膏をもらって事なきを得ましたが。。。
納品日の客先立会で、唇に絆創膏貼って来るやつ。かっこ悪いですよね。。。
納品されるシステムも大丈夫か？ってなりますよね？
今日、紹介したい諺は、「快刀乱麻を断つ」です。
快刀の字は「快いと刀」、乱麻は「みだれの乱と、布の麻」を書きます。
「よく切れる刀で、もつれた麻を切る」というところから、「こじれた問題を、あざやかに解決する」という意味です。
省略して「快刀乱麻」とも言いますが、肝心の「断つ」を省略してしまうところがダイナミックで良いですね。
この諺も好きな諺なんですよね。
難しい問題を、さっと解決する。
カッコいいじゃあないですか！例えば名探偵ホームズとか、コナン君とか、金田一少年とか。
あんまり実在の人物は思い浮かびませんね。
あと「らんま」って高橋留美子さんの「らんま2分の1」に引っ張られしまいますね。
おじさんたちが思春期だったころ、心踊らせたものです。
今の若い人たちは、そういう経験は無いのかなあ？っておもったりもします。
そういうあんまり現実と結びつかない「快刀乱麻を断つ」ですが、やっぱり現実世界では複雑な問題を一気に解決なんて事はあまりないのかもしれないですね。
あるいは数学やテクノロジーの世界では、ブレークスルーもたくさんある気もしますが、現代ではほとんど一生かけてみたいな話や、地道な研究や実験の結果だったりするので、快刀乱麻感はあまりないですね。
近代より前だと、快刀乱麻な天才の逸話もありますが、どこまで本当か分からない。
それに、昔の人には申し訳ないけど、昔の問題は素朴な問題も多かった。
あと、数学や純粋なテクノロジーの問題は、現実の問題なのか？という気もします。
では現実世界の複雑で難しい、こじれた問題って一体なんなのか？ですが、それは人間の問題、正確には人間関係の問題じゃないかな？と思います。
現代ではテクノロジーに関わる人はもちろんですが、数学者であっても、純粋研究にばかり時間を費やせる訳ではないですし、人間関係の問題にその頭脳の何割かは使っているでしょう。
人間は誰しも、人間関係という麻の縄で、がんじがらめです。
そんな縄のこんがらかりや、結び目を一生懸命ほどこうと、あくせくしてもまた別のところがこんがらかる、別の縄が絡まってくる、なかなかうまく行きません。
やっぱりそういう縄は切ってしまうのがてっとり早いのですが、またこれが難しい。
切った縄が実は命綱だったなんて笑い話にもなりません。できることなら「快刀乱麻を断つ」ように、体に絡んだ縄を一気に全部断ち切ってしまいたいけど、そんな事をしたらもう人間ではなくなってしまいます。
結局絡んだ縄をあくせくしてほどいたり、迷惑でしかない縄は、よくよく考えてエイッと1本ずつ切っていくしかないんです。
なので「快刀乱麻を断つ」は現実味がないし、だからこそ憧れてしまう。
現実の世界や体験で「快刀乱麻を断つ」みたいな自分やひとのエピソードって私は直ぐに思いつかないけど、思いつく人もあると思います。
その話って、切り捨てられた人っていたんじゃないかな？と思います。
切り捨てるってまではいかなくても、不利益が出る人はいたんじゃないでしょうか？
切り捨てるのがダメだって言うわけじゃないんです。
誰もが得するような解決って難しいから、仕方がないし現実的な方法です。
それに問題解決がうまい人って、切るところをちゃんと分かってる。
割り切りっていうのか？そういうのがうまいんですよ。
問題には必ず利害関係者がいて、問題の解決には全員満足をさせられるような解決方法はなかなない。というかそんな方法だと解決にならない。
なんで私の場合は、必ず損する人と得する人がある前提で、常に同じ人が損をして、同じ人が徳をしないように、バランスを考えて判断するように心がけています。でも実際の問題解決は、同じ人がずっと損をさせられてしまいがちですよね。
はい。
カミソリでほくろを剃ってしまうように、SDGsも解決したいと思っているsottoでした。
「快刀乱麻」なエピソードがあれば、お便りいただけるとありがたいです。
また、らんま1/2の好きなキャラクターを教えていただいても良いですよ！
私はヒロインの「天童あかね」ちゃんが好きでした。
ほんだらなー
エピソードのメタ情報
第8回の台本です。
配信日は2024/05/28でした。
ことわざの「快刀乱麻を断つ」の解説と、高橋留美子さんのらんま1/2の話を少しした回でした。
最後の「ほんだらなー」は、ユーチューバーにしてポッドキャスターの斑の活火山さんのポッドキャスト「魁！斑の活火山塾」の番組終わりの挨拶です。
もしよかったら、このエピソードのポッドキャストも聴いてみてください。
「和尚は逃げても寺は逃げない」はポッドキャストで配信していて以下プラットフォームで聴取可能です。