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#024 遅い助けは助けにならぬ
エピソード
いやあ4本目ですよ。
もう1時回ってますよ、夜の。
うん。なんしょーんよかね。
ポッドキャストの収録時間が夜晩くなることは置いといて、
今日紹介したいことわざは「遅い助けは助けにならぬ」です。
意味はそのまんまの意味で、時期を逸してしまうと助けは助けにならないって意味ですね。
何事もタイミングって大事ですよね。
人助けもそうです。おんなじ事をやっても、タイミングが悪いと感謝されるどころか、感情を逆なでしてしまう事だってありますよね。
日本人ってなんか人助けをよくするイメージありませんか?
実は私はあんまり日本人が人助けするイメージ持ってませんが…
イギリスに本拠地のある「チャリティーズ・エイド・ファンデーション」という慈善団体が毎年、世界人助け指数っていうのを発表してるんですね。
この格付けだと、ここ何年間かずっと日本は世界の最下位あたりをうろうろしてるんです。
2024年に発表されたランキングでは142カ国中お尻から2番めです。
最下位はポーランドなんでアジアでは最下位ですね。
え!信じられないって思う人もいるかもしれませんが、そう思うあなたに「あなた最近人助けをしましたか?」と聞きたいです。どうですか?
え!私ですか?私は存在自体が人助けみたいなもんですからねー
さてっ、なんで人助けの話を始めたかっていうと、最近聴いたポッドキャストの影響なんですね。
mikeさんという方がされているポッドキャスト番組「俺のラジオ」で、mikeさんが経験された事について話されていたんですね。
詳細は概要欄にSpotifyのリンクを張っておくので「俺のラジオ」の方も聴いて欲しいんですが…
お話としては、こんな話でした。
家のすぐ近所の歩道で、縁石に車が乗り上げてしまって立ち往生している。
その車を直ぐに助けようとする前に、ちょっと躊躇してしまう自分がいるのに気がついたんだけど、これって普通の事なんだろうか?っていう話でした。
普通かどうかは分かりませんが、私だったら確実に躊躇すると思います。このエピソード聴いた時、ちょっと嫌な思い出を思い出したんです。
ずいぶん昔ですが、息子たちが未だ幼い頃に海水浴に行ったんですね。
で、こども達と一緒にそんなに深くない腰までもいかない岸に近いところで泳いでたんですけど、眼の前に幼稚園ぐらいの女の子がいて、ちょっと様子がおかしいんですよ。
ふざけてるのか溺れかけてるのか、なんかアップアップしてるんです。
すぐ近くにはその子のお父さんはいるんですが、お父さんは気がついてないんです。
しばらく見てると、あ!これ溺れてるんだ!って確信するんですが、体が直ぐに動かないんですよ。
多分、溺れてるのが男の子だったら、直ぐに助けたと思うし、お父さんが遠くにいて溺れてる事に気づいていて、私の方が近くにいたら助けたと思うんですが、女の子だったんで、親が見てない時によその女の子に触れるのが躊躇われたんです。
お父さんもすぐ近くにいるんで、もうちょっと待てば気づくかもしれない。
そんなに長い時間ではなかったと思うんですが、女の子が溺れてるのをじっと見てたんです。
そしたら女の子のお父さんが私の視線をたどって、女の子が溺れてるのに気がついたんです。
お父さんは、溺れてる事に気づいた瞬間、女の子を救いあげたんです。
で、その後です。お父さん、すごく嫌な目で私を見たんです。なんで助けないのか?なんで溺れてるの見てるのか?言葉は一言もなかったですが、そんな事が言いたげな目で、その目が忘れられないんです。
さっき男の子だったらすぐ助けたって言いましたが、自分は本当に男の子だったら助けられたのか?やっぱりよその子供を触るのを躊躇したんじゃないか?ひょっとしたら、自分の息子が溺れていても咄嗟には助けられないんじゃないか?って思ったんですね。
ちょっと話は代わりますが、私が務めている会社なんですが、ずいぶん前に洪水で水没したんですよ。会社の1階の天井ぐらいまで水が来たんです。
私は早めに避難してたんで、これはあとで聞いた話なんですが、今だとちょっと信じられませんが、会社にもしもの時に備えて居残り組が3人いたんですよ。
水没したのは夜の事で、水没前に停電していて会社は真っ暗、水嵩が一気に上がったようでものの数分で1階の天井ぐらいまで水に浸かったんだそうです。
真っ暗な中で居残り組の2人がなんとか、階段から2階に逃げたらしいんですが、1人居ないんです。
それに気がついた1人が、真っ暗な泥水の中、天井まで数十センチの水の中に飛び込んで、取り残されたもう1人を探して助けあげたそうです。
これ、絶対自分にはできません。
人助けの話ですが、咄嗟に動ける人と動けない人がいるんじゃないかな?って思うんですね。
咄嗟に動ける人は何か考えるんじゃなくて、助けなきゃ!って体が勝手に動くんじゃないかな?って思うんですよ。
私が咄嗟に助けられない人間だから思うんじゃなくて、私の会社の話なんか冷静に考えたら絶対に助けに行ったらダメだったと思うんです。
夏場の水難事故でも、助けようとした人が亡くなるケースが結構あって今年もそんなニュースありましたね。じゃあ助けようとしなければ良かったの?というのも違う気がします。
どっちが良い悪いってことじゃなくて、咄嗟に動く人と考えてしまう人どちらもいるんじゃないかな?って思うんです。どちらも、その人の特性だと思うんです。
そうそう、世界人助け指数のランキングで日本がずっと最下位らへんにいる事について、こんな考察があるらしんです。
日本人は他の国の人が人助けだって思っている事を、人助けではなくて義務や責任と思ってやってるのでは?という考えです。
これで、このランキングの結果に納得した方もいるかなーって思いますが「人助けだ」って思っていないってことは、やっぱり本質的に日本人は人助けをしないんだと思います。
同じ事をしたとしても、義務や責任だからしてる事と、助けたい気持ちからしてることは違いますよね。
なんで日本人はあまり人助けしないは個人的には妙に納得がいきますし、義務や責任だからじゃなくて、助けたいから助ける!って気持ちが大切なんじゃないかな?って思うんです。
最後まで聴いていただいてありがとうございました。
みなさんの助けが遅かったなあというようなエピソードがあれば、お便りやXで#ニゲテラでポストしていただければありがたいです。
エピソードのメタ情報
第24回の台本です。
配信日は2024/10/12でした。
みなさんこんな経験ってないですか?
何か会った時に咄嗟に人助けができる人に憧れます。
あと、カバーアートのおじさん、私はそんなに髭は濃くありません。
mikeさんのされている「俺のラジオ」も紹介しておきます。
もしよかったら、このエピソードのポッドキャストも聴いてみてください。
「和尚は逃げても寺は逃げない」はポッドキャストで配信していて以下プラットフォームで聴取可能です。