【Vol.2】墨田区教育委員会が子供の個人情報を勝手に自由に活用している件
これまでの経緯をまとめる。
墨田区教育委員会が保護者の許可なく自治会に個人情報を無断で漏洩させた件、教育委員会は、
「子供達の利益になる活動なので、個人情報保護法第69条2項4号に定められている通り法的に問題ない」
と主張してきた。
「その判断はお前の勝手な解釈だろう、本当に妥当なのか?」
と疑念が生じたため、「東京都の個人情報保護窓口」へ相談した。
すると、
「国の個人情報保護委員会へ聞いてくれ」
とたらい回し(想定内)。
次に、個人情報保護委員会への1回目の相談では、担当者は教育委員会と同じことを言ってきて、さらに
「あなたの解釈と墨田区の解釈とで相違が生じた場合は、裁判で解決するしかない。」
とぶっきらぼうに言ってきた。
ここまでが前回の話。
国家賠償の道は険しいし、この説明にも疑念が残ったためこのやり取りをXで発信した所、多数の方々から情報を頂いたため、もう一度確認のチャレンジをすることにした。
個人情報保護委員会(2回目)の相談。
今度の担当者は前回とは別の方で、声からして明らかに前回の方より若い方だった。
彼は法律の記載に以下があることを丁寧に教えてくれた。
(行政機関等における個人情報等の取扱いに関する苦情処理)
第128条 行政機関の長等は、行政機関等における個人情報、仮名加工情報又は匿名加工情報の取扱いに関する苦情の適切かつ迅速な処理に努めなければならない。
また、
「子供の個人情報の利用停止を請求する権利はある。」
との助言を頂いた。
「もし不服があればまたこちらに相談して頂きたい」
と、こちらの気を遣ってくださる理解力のある方だった。
話の分かる方で良かった(担当者間のブレがあり過ぎることも情報通り)
こちらの助言とX民に教えて頂いた個人情報保護法の「ガイドライン」を用いて、墨田区の個人情報担当窓口である総務課に問い合わせた。
◆個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(行政機関等編)
総務課も教育委員会と同じく、第69条2項4号を盾に
「子供の利益のための個人情報提供は問題ない」
と主張してきた。
そこで、第69条2項4号のガイドライン5-5-2に、
「『相当の理由』よりも更に厳格な理由が必要であるとする趣旨である。」
との記載があることから、教育委員会が自治会に提供するには、かなりハードルの高い理由が無ければならないことを追求した(詳細は5−5−2「例外的に利用目的以外の目的のための利用及び提供が認められる場合」を見て頂きたい)
◆5‐5‐2 例外的に利用目的以外の目的のための利用及び提供が認められる場合
上記(2)及び(3)の「相当の理由があるとき」とは、行政機関等の恣意的な判断を許容するものではなく、少なくとも、社会通念上、客観的にみて合理的な理由があることが求められる。
相当の理由があるかどうかは、保有個人情報の内容や当該保有個人情報の利用目的等を勘案して、行政機関の長等が個別に判断することとなるが、例外的に利用目的以外の目的のための利用及び提供が許容される場合について規定した趣旨から、例外としてふさわしい理由であることが求められる。
上記(4)の「本人以外の者に提供することが明らかに本人の利益になるとき」には、本人の生命、身体又は財産を保護するために必要がある場合や、本人に対する金銭の給付、栄典の授与等のために必要がある場合などが含まれ、例えば、緊急に輸血が必要な場合に本人の血液型を民間病院の医師に知らせる場合、災害や事故に遭ったときにその旨を家族に知らせる場合等が考えられる。
上記(4)の「その他保有個人情報を提供することについて特別の理由があるとき」とは、本来行政機関の長等において厳格に管理すべき保有個人情報について、法第69条第2項第3号に規定する者(他の行政機関、独立行政法人等、地方公共団体の機関又は地方独立行政法人)以外の者に例外として提供することが認められるためにふさわしい要件として、個人情報の性質、利用目的等に則して、「相当の理由」よりも更に厳格な理由が必要であるとする趣旨である。
つまり、
「緊急に輸血が必要な場合に本人の血液型を民間病院の医師に知らせる場合、災害や事故に遭ったときにその旨を家族に知らせる場合」
よりも更に上回るに相当する理由が必要である。
今回の教育委員会が自治会へ情報提供した理由としては、これ以上の理由には全然足りていないものであることは明確である。
我が家としては、利益よりも不利益の方が圧倒的に上回ると考えていることを主張した。
理由は、
・自治会みたいな老害おっさん集団に、幼児の氏名年齢住所が知られたら、ペドフィリアのような輩が目をつけて喜んで追いかけてきてしまう可能性がある。
・墨田区はただでさえ保育士の幼女性加害事件があったのだから、法律を超越した悪事を働く大人を制御・教育する機能が不全であり、まともな教育環境ではない。
説得して何とか総務課から教育委員会へ伝達してくれる事になった。「強く指導しろ」とも言ったが、そこは曖昧な返事ではあったが。
メールアドレスを伝達し、総務課、教育委員会、私の3者で連絡が取り合えるようにした。
ここから教育委員会との戦いが始まるであろう。
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