『もう紅白に出してくれない』DVDが面白かった
こんなに大笑いしたのはいつぶりだろう、というくらい笑った。
特典で購入する店を選ぶ時代。購入された皆さんはどちらで、どの特典のものをお選びになったのだろうか。私はアクキーにした。メンバー全員分とか最高じゃないですか。最寄のセブンまで300円じゃ往復できないので、宅配にしてもらって今日届いた。今日はたまたま仕事が休みで、日中から開封の儀をした。
そもそも「帯とブックレットにメンバー全員が触れている」というまさかのファンサービス。かなりのサプライズなのでどうしようかと思ったけど手袋着用で開封した。帯もブックレットも丹念に眺めた。天だけとしてもメンバーが苦闘したあの4万3千セットの内の一つが手もとにあるという喜び。家宝決定である。
そんなファンサでわざわざ疲労しないという選択も普通なのに、アルバムの時点でとても良いものを世の中に送り出しているのに、それでも決行してやり遂げるゴールデンボンバー、とてもかっこいい。
丹念に眺めて、中身も読んで、鬼龍院さんの優しさ面白さ切なさでいっぱいになった。ほんとにいいひとである。努力型の天才は健在だ。
CDを取り込み、DVDを鑑賞して、満足した。それはもう面白かった。みんないいひとである。私はネタバレは嫌う派なので詳細は書かない。是非見てほしい。これから買う方には+DVD版をお薦めする。
定点観測と想起のあらかた
私がゴールデンボンバーを認知した切っ掛けは、数年前、友人とのLINEの中で「元カレ殺ス という歌があってだな……」と言われた為だ。当時は世間で女々しくても聞こえていたが、私はそこまで気に留めていなかった。
暫くして、体調が悪かった時に、そういえばゴールデンボンバーってちゃんと聴いたことないな、女々しくてとか元カレ殺スとかどんな曲なんだ、と思い立って、MP3アプリで数曲落としてみた。同じ時に同じようにエレカシにも触れ、私の二大バンドになったのはまた別の話。
それでゴールデンボンバーを聴いた。当時は違法ダウンロードアプリで様々な音楽がアップされ野放しになっていた。その時聴いた曲の印象では、鬼龍院さんは低音が太くて怖いし、歌詞も素直だけど暗いものが多いしで私にはそこまで響かず、まあたまに聴くくらいだった。今思えばそのアプリで拾えた曲が偏っていたためでもある。
それからまた暫く後に、偶然YouTubeで『君のスカートが短くて』を視聴した。一回で好きになった。明るくおしゃれな曲調、面白い歌詞と動画。私が求めていた曲はこれだった。たまたまこの動画が公開された2014年ホワイトデーから数日後の出逢いだった。
その辺りでアンテナを張るようになった。ANNをされていることも知り、聴取した。また、その時点から過去のシングルを追うのは大変だと考え、それまでのシングル全曲入りのスキヤキのヘッドホンも買って追いついた。そのため初めて買ったゴールデンボンバーのCDは『ノーミュージック・ノーウエポン』になる。これのジャケットの話もANNでされていたなあ。今でも『あの素晴らしい朝をもう一度』を聴くとあのエンディングの感じで胸が詰まる。それからシングルも好きな曲から集め、タミTやバースデーグッズにも手を出し、今に至る。
楽しくって面白くって切ない、努力型天才の鬼龍院さんはずっとそこで頑張っている。負のエネルギーを作品にして、弱い人も包む音楽を作る人。楽しませる発想が常に勝利している人。全力でやってくれる3人と合わせて、ゴールデンボンバー。なんて最高なエアバンドなんだ。
今回の『もう紅白に出してくれない』には、想い出の『君のスカートが短くて』が収録されている。本当に待っていた。この調子でカラオケにも入ってほしい。DVDを観ていて、鬼龍院さんは喋る声もいいなあ、こんな低かったんだなあ、ANNも懐かしいなあ、など少し感傷に浸った。そして何より、内容に本当に笑った。面白い。よい年納めになった。また日々がしんどくなったら観たい。鬼龍院さんには無理をせず、思う方向に生きていってほしい。
初期衝動が止まらず、CDを聴きながらnoteを書いた。私の日々はこれからも彼の音楽で彩られていく。