【妖珈琲物語】第2話「味覚・嗅覚脱落」
おは妖ございます。妖店長です。
コーヒーが飲めるようになって「半年」で、自家焙煎・販売までたどり着いた「自家成分焙煎 妖珈琲店」店長の珈琲物語を連載しております。
宜しくお願い致します。
【2022年8月】
COVID-19・前日譚
上記noteでもお分かりの通り…妖店長、現役で病棟看護師をしております。
――――――時は2022年8月に遡ります。
当時、2類相当であった新型コロナウイルス感染症(以下コロナ感染症)
※2023年5月8日より、新型コロナウイルス感染症は「5類感染症」に変更されました。
当院では当時、連日発熱患者で外来がパニック状態にありました。
※当時、当院ではコロナ患者を受けてはおりませんでした。
基本的に発熱された方はお電話頂いてから来院されるルールにはなっているのですが、外来スタッフより「発熱や抗原陽性を隠して来院される方も当たり前状態になっている」報告を頂いておりました。
☞市販の抗原検査キットでは診断がつけられなかったという所が一番の原因かと思います。
※この状況に関しては個人が特定出来ないレベルに全国的に多発しており、記載させて頂いております。
外来のスタッフが足りずに病棟からフル装備で手伝いに行った妖店長。
外来スタッフからの事前報告通りの結果になります。
来院後、大声で大暴れの患者の抗原・PCR検査を施行。
検査結果待ちの間に「抗原検査で陽性を確認していたが、隠して来院した」ということが分かります。
(これ以上の詳細は伏せます)
今となっては「皆、自分のことでいっぱいいっぱいだったんだよね~」と流すことができますが、当時の私はそんな余裕もない激務の毎日で絶望。
当時のツイートに現れていますね。
COVID-19・発症
この日、不安で一睡も出来なかった妖店長。
次の日が公休だったためぐっすり眠ることに。
時折、咳の出現や筋肉痛症状(初期症状)がありましたが「疲労のせい」とスルーしておりました。
COVID-19・感染
―――そして、この日がやってきます。
今まで感じたことのない咽喉の激痛・頭痛・倦怠感・凍り付く様な寒気…
MAX体温39.6度!!院内の抗原検査キットで「陽性」となります。
苦痛で眠れず朝が来ました。
COVID-19・後遺症
コロナ感染1日目から異変が。
「味覚障害」と「嗅覚障害」の発症でした。
―――今まで当たり前に感じていたものを失った時の恐怖。
コロナ感染2日目から、味覚と嗅覚が脱落します。
コーラを炭酸入りの麦茶と勘違いする程でした。
※以降、ツイートのツリーで続いていきます。
COVID-19・後悔
コロナ感染前は忙しさに追われて「とりあえず胃に入れば何でもいいや」とTKGや納豆、お茶漬けを流し込んで出勤する毎日を過ごしていました。
「もっとちゃんと味わって食べておけば良かった…」
「無味乾燥の人生を受け入れるしかないのか」と思う程。
医療従事者の知識を振り絞ってあれこれ試しましたが結果が出ず…。
【2022年9月】
COVID-19・奇跡
そして、「奇跡」が起きます。
叔母の家が夢の国の近くにありまして。
白くま副店長とタンデムバイクでハロウィーングッズをボンボに買いに行った帰りの出来事。
白くま「叔母さん家寄れば?」
妖「それもそうだね~でも家いるかなあ」
家の前で動物病院から帰って来た叔母と奇跡的に鉢合わせ。
その日のうちに、偶然叔母が飼っていたペットのチワワ君のお看取りになりました。
段ボールに色紙を貼り、花を敷き詰めるのが外堀家一族(?)のペットのエンゼルケアの流儀。
すぐに近くの花屋さんでお花を購入。
妖「あんなに食べるの好きだったのに、細くなっちゃったねぇ」
伯父&叔母「虫の知らせってあるんだねぇ、きっと喜んでるよ」
お看取りが落ち着き、家に帰っていつも通り眠りにつきました。
【2022年10月】
COVID-19・回復
そして次の日、朝食にて。
妖「味とにおい戻ってきてる~~~~~!!!!!」
―――きっと、チワワ君が戻してくれたに違いない。
と、根拠も無いことを思ったのでした。
今日はここまで!
お読み頂き、ありがとうございました。
「…あれ?妖店長、コーヒーを飲めるようになったのはいつだっけ?」
次回は、妖店長が「コーヒーを飲めるようになったきっかけの話」になります。
2023年5月19日
「自家成分焙煎 妖珈琲店」店長:外堀 妖
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?