寒中見舞い 2024/12

(実家に送った寒中見舞いの内容が、ネットに公開しても問題なさそうなものだったので、掲載します。)


私は2人の子供の父親になったが、子育てが上手いとはとてもじゃないが言えない。

特に、言葉が話せない子供の相手が苦手だ。
その子供が何を言おうとしているのかが分からない。
言葉にならない子供の大声を聞くのは結構苦痛だ。

そのくらいの年齢の子供はすぐに泣く。
しかし、どんなに泣かれてもこちらはなぜ泣いているのかが分からない。
なぜ泣いているのかが分からないから、対処のしようがない。

過去には「子供が泣いたら、とりあえず抱っこすればいいんじゃないか?」と思っていたこともあった。

しかし、そうとも限らない。
場合によっては、私が抱っこしていようが子供は泣く。
そして、私は至近距離で子供が泣き叫ぶ声を聞くことになる。

さらに言えば、こんなケースもある。
私が家事をしているときに、子供が泣き出したので抱っこをした。
抱っこして少し経つと子供が泣き止んだので、床に下ろして家事に戻ろうとした。
すると、また子供が泣き出した。
そうなると、私はまた抱っこする羽目になる。
これでは家事が進まない。
私は「キリがない」と感じた。
私は怒って、「泣けばいつでも抱っこしてもらえると思うな!」と思い、以降、自分が家事をしている間は、子供が泣いていても抱っこはせず、家事が終わってから抱っこするようになってしまった。

日が経つにつれ、言葉を話せない子供が泣き叫ぶ日常にストレスを感じるようになってきた私は、書店へ赴き、子育て本を買うことにした。

1人目の子供が生まれたときに買った子育て本は「子供のお世話の仕方」について書かれた本だったが、今回は「子供との関わり方」についての本を買った。

そこには子供が泣いたときの色々な対処の仕方に加えて、こんなことが書かれていた。

「子供が泣いても、家事の最中など、すぐには対応してあげられないこともあります。そんなときは『今は行けないけど、これが終わったら行くからね』と子供に説明すれば、言葉が話せない子も、そのときは『嫌だ!』と泣くかもしれませんが、そのうち分かってくるようになります」。

私は目から鱗だった。
「言葉の話せない子供にそんな難しいことを言っても理解できないだろう」と諦めていたからだ。

同時に私の心の中の粗品が「んなモン、先言わんかい!」とツッコミを入れていた。
「今まで黙って泣かせっぱなしにしとったやろがい!щ(゚д゚щ)」と。

2人の子供がいて忙しい日々を過ごしてはいても、本を読むくらいの時間は確保したいなと思った出来事であった。

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