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マレーシアで免許取ってみた
こんにちは。17歳のそうまめです。先日(と言ってもだいぶ前ですが)、マレーシアで免許を取ることができたので、どうやって取ったかここに書き記しておきます。初めに言っておきますが、マレーシアでは17歳から普通自動車免許が取れますので、そこは承知の上で読んでください。
私の知人からマレーシアでの免許の取り方について、質問がありましたので自分の個人的な感想や体験をまとめています。
申し込み
まずはどこの自動車教習所で習うかを決める必要があるのですが、私はMetro Driving Academyというところにしました。知人から紹介されたものなのであまりよく考えずに選びましたが、ここは英語で授業が受けられるとのことだったので結構ありがたかったです。英語で受けられるかどうかは問い合わせるか、ウェブサイトなどを確認して調べることをお勧めします。
必要だったもの
基本的にパスポートだけで大丈夫でしたが、お金を銀行から振り込むことがあったので、銀行口座があると良いかな?私が通ったところでは、JOMPAYという支払方法を受け付けていました。支払い後には支払ったことを証明できるように領収書を控えておくと楽です。
免許を取る際、混雑の程度によっては3ヶ月程度はかかると言われたので、パスポートの有効期限やビザの有効期限もチェックされます。明らかに短いと断られるかもしれません。
いざ、申し込み!
申し込みをウェブサイトから行い、しばらくするとWhatsAppが届きました。オートマ(DA)を申し込みました。学校によってはオートマ限定しか実施していないところもあったりするので、調べてください。私が通ったところではすべてWhatsAppでやり取りできたので、だいぶ楽でした。支払いについて聞かれたら領収書をそのまま送ればOKでした。申し込みしたら空いている日に学科教習に行く感じになるのですが、基本的にいつも混雑しているので、結構待つかもしれません。人気のところだと1か月待ちもあるとかないとか。マレーシアあるあるですが、時間には余裕を持つことをお勧めします。留学中の方は特に。
金額についてはRM2500でした。友人に聞いたところによると、これは結構高い方だそうで、安いところだとRM800で受けられる場所もあるそうです。自分はこれでも十分安いと思うし、再試験パッケージなどもついていたので、良いのかなと思います。
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また、ここだけの話ですが、私の友人のうち数人は、追加でいくらか(額は伏せます)支払うことで、試験をパスしたりしていました。私は
お金がないちゃんと実力で勝負するまじめな人なので、もちろん一銭もそんなことに使っていませんよ。
1日目:教習所で授業
まずは学科教習!という事で教習所で授業を受けに行きます。授業は4時間ほどですが、これだけで終わりです。え?
内容
内容は日本と比べると非常に簡単です。事前に教科書がPDFで渡されたので、それを読んでおくと良いです。内容としては、道路標識とか、追い越しルールとか、よくある基本的なルール、KEJARAシステム(違反時の点数惹かれるシステム)や、車の周囲の確認のルーティーン、車の内部の名称…などなど、なかなかぎっしり内容が詰まった授業です。あまりにもないよう詰め込みすぎて、大事な内容がいくつk跡んでる気がするので、本質的に交通について学ぶというよりは、テスト対策的な面があり、本当にこれが良いのかどうか疑っていますw日本に帰って痛い目を見るかもしれないので、気を付けた方が良いかも。
テストには3段階あって、KPP01, 02, 03というように進んでいき、その後に行われるJPJテスト(Road Transport Departmentによる実技試験)を行って終了となります。
「KPP01は、今受けている学科講習で、KPP02が教習所内での6時間の講習、03が道路に出る10時間の教習(路上教習)だよ」と言っていました。ん?トータルで16時間?という疑問はさておき、マレーシアではトータル20時間ほどで免許が取れるんですね。
注意事項としては、外国人はどのレッスンの時もパスポート持参必須なのと、教習所で試験を受ける際は襟付きの服を着てくる必要があることです。一応ちゃんとしたレッスンや試験ですので、襟付きの服を着てこいという事なのでしょうか。(とは言いつつも、襟さえついていればマジで何でもよかったのでそんなに気を使わなくても良いです)
2日目:試験
で、学科教習が終わったら、コンピューター試験を受けます。教習所を通して予約する必要があるので、WhatsAppで問い合わせて予約しました。私の場合は、PuchongにあるMyegオフィスという場所を指定されたので、そちらに行って、受けました。ここで受けるコンピューターテストで合格すれば、この時点でもう仮免許が交付されます。仮免許に使う写真はその場で撮影してくれましたが、教習所では「白背景の写真を持て行くように!」と言っていたので、オフィスによっては写真が必要かもしれません。(そのへんは案外適当ですね)
テスト対策
コンピューターテストでは、色覚や識字?のようなテストがまず行われ、その後、車や道路、交通に関する問題が出題されます。
内容はほぼ固定されていて、8、9通りくらいのパターンがあります。テストを受ける際はそのうちのどれかが選択されて、50問あります。普通に英語分からなくても問題を覚えてきて脊髄反射で答えればすべて通るというガバガバシステムですので、しっかり覚えて来れば大丈夫です。教習所の人には、下のような学習用のアプリを使うと良いと言われました。このアプリをずっと反復して覚えれば良いそうです。アプリも英語でできるし、コンピューターテストも英語でできるので、そこまで難しくはないはずです。
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App Store
Google Play
落ちた!
…と言いながら私は余裕ぶっこいてアプリを半分だけやってテストを受けに行ったら、2024年で法律も改正されているにも関わらず、改正前の2015年時点での飲酒運転をした際に引かれる点数などが出題され、落ちました。コンピューターテストの内容は古く、教科書の内容と若干のずれがあるようで、運悪くその問題が出てきてしまったようですね。日本だとあり得ないですが、マレーシアはそういう国です。法律が変わっても、問題は微妙に違ったりするようです。これは私がアプリをちゃんとやらなかったのが原因(ry
3日目:落ちたので再試験
という事で気を取り直して再試験に行きました。再試験は教習所にもよりますが、私が行ったところでは再試験3回まで無料パッケージがついていた(そんなに落ちるものなのか…)ので、教習所に「落ちました!(汗)」と連絡して、再予約してもらいました。その時は空いていたので、再試験まで1週間ほどでした。
合格!仮免発行!
ちゃんと勉強したので無事コンピューター試験に合格し、仮免許を発行してもらえました。発行はその場(オフィス)で行われました。私が行ったオフィスでは、顔写真も撮影してくれたのですが、他はどうなのでしょうか…。
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仮免発行後
仮免を発行してもらった後は、合格した旨を教習所に伝え、レッスンを予約します。初回のレッスンまでに教習所に行く必要はありませんでした。
4日目~5日目:敷地内で練習
初めの2日は、敷地内で練習します。私のドライビングスクールはちゃんと専用の敷地があったので、その中で練習します。信号機が壊れている(電源切られているだけかも)ところを除いては、日本で見る教習所と同じでした。
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運転したことはありますか?
教習所に来るとまず初めに運転しましたか?と聞かれます。これはどういう意味なんでしょうか?私は何も知りませんよ。マレーシアでは無免許運転が当たり前というデータはないですし…そうですね…🙄
(ちなみにここで運転したというと、いきなり公道実習になるとかならないとか…)
まずは車の周囲を確認
ということで教習所に向かったわけですが、なんということでしょうか。何の説明もなく車の前に連れて行かれました。ということであの四時間のレッスンが最初で最後の座学だったのです。
車の確認は詩の暗唱をするように、全部覚えさせられます。後述するJPJテストでもこの確認は必須とのことで、本番と同じ形式で進められます。試験官への自己紹介(仮免のカードをを読み上げる)から始まり、Road Tax(自動車税)の確認、ワイパー、エンジンルーム内の確認、その後車を一周ぐるっと回りながら異変がないか確認します。ちなみに私が乗った車はRoad Taxが数日前に切れていました。聞いたら無視されたのですがあれはなんだったのでしょうか…
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いざ、車を運転
ハンドルの向きなども、日本と同じで右ハンドルなので、比較的抵抗なく運転することができました。
ルールも大半は日本と同じなので、わかりやすいかなと思います。
唯一の違いと言ったら、ラウンドアバウトくらいでしょうか?ラウンドアバウトは結構しっかりやらされます。侵入前に減速して、適切な順番でウィンカーをつけて出ればOKです。とはいえ、ルールを覚えたってどうせマレーシアのラウンドアバウトはみんな気合いで乗り切っているので、たいして覚えなくても良いのでは、と思ってしまいました。S字カーブなどもそんなに狭くないので、難しくはなかったです。きっとこれは長年私がプレイしてきたトラックを運転するシミュレーター「Euro Truck SImulator 2」のおかげでしょう(嘘です)
6日目~7日目:外に出て練習!
問題はここからです。なんとマレーシアではたった2日の練習しかしていないのに、外に出ることになるのです。練習時間が日本と比べて圧倒的に少ないので、気をつけて運転しましょう。
道路は広めなので比較的安心
とはいえ、日本よりは道路は広くて走りやすいので、教習所の場所にもよりますが、そこまで神経を尖らせなくても走れると思います。
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周りの車が速すぎ
運転する際、周りの車は明らかに速度オーバーして走っていますが、周りがどんなに早くても、教習や試験中は絶対に速度制限を守ってください。後ろからどんなに圧をかけられようとも無視してください。じゃないとテスト落ちますよ?
隙間から突っ込んでくるバイク、横断歩道を無視する歩行者
たまに横から突然バイクが割り込んでくるのもマレーシアあるあるです。あと横断歩道じゃないと渡ってはいけないという考え方はないので、突然歩行者が渡ってくることもあります。日本でも当たり前ですが、運転中は常に「何かが起こるかもしれない」ことに留意してください。
8日目:JPJテスト(最終試験)
たった4日の講習を受けただけなのに、最終試験の日がやって来ました。正直言ってすごく心配ですが…
試験は朝早くから始まる
最終試験は朝早くから始まります。私のところは朝8時だったので、念のため7時45分ごろに到着するようにしました。ただ、これでも会場ではたくさんの受験者が来ていて、受験番号を受け取る列ができていたので、もう少し早くても良いかもしれません。
試験はマレー語で行われた
今まで講習を英語でやっていたので、その流れで試験も英語だと思っていました。しかし、JPJから派遣された試験官は受験者が待機する部屋に来るや否や、「英語じゃなくてマレー語でやるからね!」と英語で受験者全員に言いました。(だったら英語でも少し説明してよ…w)
とは言え、やる内容は英語で習ったものをそっくりそのままやるだけですし、説明はマレー語ですがどの試験官も大体英語が喋れるので、自分の受験番号をマレー語で呼ばれたときに気付けさえすれば、周りの人か試験官に聞けば教えてくれますよ。みんな優しい。
試験官不足?
試験にはあまりにもたくさんの受験者が来ていたので、車の点検などの試験の時は、五、六人くらいの受験者が並べられた車を点検し、それを試験官が眺めているという構図でした。なので、適当に指差し確認っぽいことをしておけばパスできるのでは?と思いました。(ちゃんとやりましょう)
ただ、都市圏の試験は受験者が多いので、こうなってしまうのかもしれません。会場には朝早く来ているのですが、受験番号順に行われるので、これでも自分の番になるまで結構待ちました。
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暴走する車
会場内での試験では、もちろんちゃんとレッスンを受けた人しかいないわけですが、やはり練習量が不十分だからか、かんたんな割にはかなり落ちます。段差の乗り上げの試験などでは、アクセルを踏みすぎて棒を吹き飛ばして暴走する車などもいたので、本当にやばい国だなと思いました。まあ日本は試験前に学習する内容が多い上に、筆記試験も引っ掛け問題ばかりだと聞くので、どちらも良い点、悪い点はありますね。
隣に乗せて運転!
会場内の試験をパスしたら、いよいよ試験官を隣に乗せて運転します。運転は事前に練習したコースをそのまま走るだけなので、そんなに難しくはないですね。ただ、やはりなれているコースとはいえ、突然バイクが出てきたりおかしなところでトラックが路駐していたりするので、気をつけないと減点されます。自分は交差点の出口でトラックが路駐していて、それを避ける前に完全に停止しなかったため、減点されました。気をつけましょう。
とはいえ、免許のテストは一発で合格できました。合格後は結果と仮免許、Pシール(車両全部と後部に貼り付ける初心者マーク)がもらえます。
9日目:免許交付
先ほど説明したように合格したら、免許の結果を受け取ることができ、その結果をJPJの持っていくことで免許を交付することができます。
交付時の注意
交付する場所はJPJオフィスになるわけですが、注意する点がいくつかあります。まず、オフィスの場所や待ち時間を確認しましょう。交付ができる場所はオフィスのみとなっており、キオスク(小さい事務所)などでは対応してくれないようです。また、朝から整理券を受け取るために並ばないと行けない場所もあるそうです。友人から聞いた話だと、お金を積めば代理で発行してくれる場所もあるとのことなので、聞いてみても良いかもしれません。(この辺は私もあまり詳しくは把握していないので、教習所に問い合わせてみると背負いかもしれません)
私の場合は、まだ高校生かつ試験学年ということで平日に時間があまりなく、一緒にマレーシアに来ている母親に代理で取得してもらいました。本人のパスポート、代理人(この場合は母親)のパスポート、あとは試験結果を持っていけば大丈夫でした。
支払いはマレーシアのクレジットカードなどの限られた方法のみで受け付けているようなので、もしかして日本のカードなどは利用できないかもしれません。
おまけ:車を運転してみる
ということで、早速免許が取れたので、練習がてら運転…!といきたいのですが、車がありません。ということでレンタカーを借りてみました。
GoCarを借りてみる
17歳だと借りられるレンタカーの会社が少ないのですが、その中でもGocarは借りるポイントが多く、かつ17歳以上で借りることができました。
借り方は至ってかんたんで、アプリを開いて、時間を決めて、プラン(保険の上限額)などを決め、予約して、指定した時間に行って借りるだけです。
車はあまりきれいではありませんでしたが、練習したり短距離でドライブするには十分です。私はまだあまりなれていなかったので、車を借りて家の周辺の下道を運転したり、駐車場に止める練習をしました。教習所ではあんまり教えてくれないことを中心に練習すると、結構上達するかなと思います。
とはいえ、借りる場所が多いとはいえ、自分の場合は家から15分くらい歩かないといけなかったり、借りても燃料がほぼ空でガソリンスタンドに行かないといけなかったり(燃料安いので気になりませんが笑)するので、短時間でぱっと借りるのはあんまりお得ではないかなぁと思います。取得後数年以上マレーシアに住む予定があるのであれば、車を買ったほうが良いよなぁとは思いました。
こんな感じのサービスはマレーシアにたくさんあり、18歳以上であればSOCARのような他の企業も同じサービスをやっているので、色々比較してみると良いかもしれません。(一部のサービスは独自の年齢要件や、年齢に応じた値段設定を設けているのでご確認ください)
おわりに
…という感じで、以上がマレーシアで免許を取得してみたざっくりな感想と記録でした。どうでしょうか?日本よりだいぶ簡素なプロセスで免許を取得でき、かつ外国で違うマナーや考え方の元色々挑戦してみるというのも楽しかったです。ちなみにこの免許を日本で更新するには、日本で外面切り替え試験というものを受けないといけないようです。もし私が日本に帰国した際には、それについても記事を書いてみようと思います!