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「これはガチだ」楽観的ではないVPoEがSotasに惹かれた理由。社員インタビューVol.3 VPoE 平岩二郎さん


今日は8月に入社したVPoEの平岩二郎さんのインタビューをお送りします。
2社で代表を務め、上場企業でCTO、キャディのエンジニアリングマネージャーを歴任されてきた平岩さん。これまでのキャリア、次のフィールドにSotasを選んだきっかけなどを伺いました。

—--- 平岩さんがSotasにジョインされることをみんな楽しみにしていました!まずはこれまでのキャリアについて聞かせてください。

平岩:最初に入社したのは、ガラケーのサイトなどを開発する独立系開発会社でした。当時はエンジニアという仕事をあまりよく理解しておらず、手に職を付けたいという単純な考えで選んだ職種でしたが、仕事のやり方が比較的自由で、しかも当時最新の技術に次々と挑戦できる環境だったこともあり、エンジニアリングの基礎と楽しさを学ぶことができました。

エンジニアリングの奥深さを知り、もっと技術力を上げたいという思いが強くなって、2社目のベンチャー企業へ転職しました。ここではWebシステムのほか、スマートフォンネイティブアプリ、facebookアプリなどの開発を手がけました。

—---  この会社では、紆余曲折あって代表取締役に就任したんですよね。

平岩:入社数ヶ月経った頃、社長が別の会社を立ち上げることになり急遽社長をやってくれと言われて。当時僕は30歳そこそこ、何をするべきなのかもわからず、とにかく目の前の案件をひたすら開発していくだけの社長でした。
当然十分に役割を果たせず、最終的には役員と衝突してしまい、私が退任することになりました。

—---  衝突?平岩さんは冷静な方という印象なので、そんな風には見えないですが…

平岩:年齢も年齢なので、ちょっとは丸くなれたかなと(笑)
その後はフリーランスとしてDSPでの機械学習を使った配信最適化エンジンの研究開発を進め、これが次の会社Demand Side Science社を立ち上げるきっかけになりました。

Demand Side Science社では、設立時から共同代表として代表取締役社長に就任しました。DSPをカスタマイズしてインストール型で納入するというモデルだったのですが、うまくいかず…そしてまたもや役員間で衝突を起こしてしまいました。
そのタイミングで関係が深かったオプト社から「自社プロダクトの内製化のために社内にエンジニア組織をつくりたい」という依頼を受けて、社員を引き連れる形で入社しました。

—--- サーバントリーダーシップを学びはじめたのもこの頃ですね

支配型リーダーシップの反対が、サーバントリーダーシップです。
サーバントリーダーシップは、ロバート・グリーンリーフ(1904~1990)が1970年に提唱した「リーダーである人は、まず相手に奉仕し、その後相手を導くものである」というリーダーシップ哲学です。
サーバントリーダーは、奉仕や支援を通じて、周囲から信頼を得て、主体的に協力してもらえる状況を作り出します。

サーバントリーダーシップとは | NPO法人 日本サーバント・リーダーシップ協会 (servantleader.jp)


平岩:これまでの自分自身はメンバーとの対話も少なく、考えていることを知ろうともせず、メンバーを導いてチームで成果を出すという意識が欠けていました。
人に教えるよりも自分でやった方が早いと、縁の下の力持ちでいられなかったんですね。

このサーバント・リーダーシップの考え方を知り、自分に足りないのはこれだったのだと、過去の苦い失敗も合わさって、身に染みましたね。この概念をしっかりと身につけて、今度こそいいチームを作るんだと貪欲に学び、実践していきました。

メンバーとの1on1の機会をできるだけ作ってもらい、とにかく話に耳を傾ける、そして気持ちに寄り添い、アドバイスする。メンバーが主体的に動き考え成長できる、自律的な組織作りに奮闘しました。

「リーダーシップは相手の心の中にあるもの」そんな風に思えるようになり、そしてだんだん結果も出始めて、少しずつマネジメントの手応えを感じられるようになりました。メンバーとの応酬によって、新しい自分のマネジメントが形作られたのだと実感しています。

当初20名以下だったエンジニア組織は、最終的に70名を超える規模になり、メンバーもいつのまにか自分が思った以上に成長していて…サーバント・リーダーシップのおかげでしょうか。だんだん直接的なマネジメントは部下に任せ、僕はCTOとして組織全体を見るような役割になっていきました。

—--- そして製造業をドメインとしたキャディへ転職されました

平岩:オプト社でのマネジメントが落ち着いたタイミングを迎え、より刺激的な環境に挑みたい気持ちが強くなり、転職活動を始めました。

次に行くなら、広告などのテクノロジーがアプローチしやすい分野から一転、ソフトウェアで完結しない製造業などの第2次産業にチャレンジしたいなと。そんな中、製造業全般をドメインとしたキャディ社にご縁をいただき、エンジニアリングマネージャーとして入社しました。

急成長中のスタートアップということもあり、また初めての製造業ドメインということもあり、なかなかクレイジーな状況でしたが、組織拡大の高いミッションのもと、オプト社で積んだ経験を生かしてエンジニア採用に取り組み、エンジニア組織を約25名から約80名に拡大することに関わりました。

—---  そしていよいよSotasへ!決め手は何だったのですか?

平岩:Sotasの事業内容については、話を聞くまでは明確にイメージがついていなくて、サスティナビリティというと具体的なペインを解決するものというよりは、ちょっとふわっとしたテーマのように聞こえていました。

そんな予想をしていたのですが、事業内容を聞いて驚きました。まず吉元さんのドメインに対する知見の深さに圧倒されましたね。そして化学産業を取り巻く環境と課題、そしてそれらを解決するためのプロダクトの構想、そして将来のビジョン。前職の経験もあって納得感もありました。聞けば聞くほどふわっとなんてもんじゃない、「これはガチだ」と。壮大な構想はありつつも、足元の市場攻略や事業拡大の仕方もちゃんと強かに考えている、そのように感じました。

Sotasが解決したい産業課題は壮大で、これからの日々にワクワクしています。ただ、私はこのフェーズのスタートアップにいた経験がないですし、決して楽観的なタイプではないので、並大抵では達成できないものであることも承知の上ですが。

そして吉元さんのキャラクター。いわゆる叩き上げの人であり、人を引きつける高い志とそれを伝える力がありつつ、何が何でもやってやるという気迫と、冷静で現実的な実行力と戦略が同居している人だと感じました。

夢と現実が良いバランスを保っているけれど、まぁまぁ狂っている人だなという第一印象。クレイジーな環境を求めていた私にはピンときましたね(笑)

最後の決め手は吉元さんが私にVPoEとしてBetしてくれたこと。率直に嬉しかったです。自分の能力や経験を駆使して期待に応えていきたいし、いいタッグを組んでいきたいですね。

—---  Sotasでどんなエンジニア組織を作っていきたいですか?

平岩:みんながプロとして主体的に考え行動できる、良い意味で大人なエンジニア組織にしていきたいですね。思いやりのある建設的な議論から、プロダクトや組織の成長だけでなく、個人の成長も実現できる、そんな組織にしたいです。また、エンジニアが産業に向き合うことが当たり前の組織にもしていきたいです。ソフトウェアエンジニアのエンジニアリング対象は当然、主にソフトウェアですが、より良いソフトウェアにするために、産業や業務やユーザーそれ自体をエンジニアリングしていく、そんな文化のある組織になったら良いなと思っています。

というのも、BtoB企業で働くエンジニアは、自分自身がユーザーにならないものを開発していることが多く、何のために何を作るのかぼんやりしてしまうこともあると思っています。一方で、我々のような中小企業にも向き合うBtoB企業は、実際のユーザーや顧客との距離が近かったりもするので、そういった接点も確保しつつ、自分たちの作っているものが産業にどういう影響を与えているかイメージしてもらうことを大事にして、エンジニア一人ひとりが産業にも向き合っているような組織にしたいですね。
SotasのValueの中で特に気に入っているのは「想定外の化学反応を楽しもう」ですね。スタートアップは普通の方法というか、大企業があまり選択できない方法を取ることで急成長を実現しようとすることが多いと思っています。そのために、みんなちょっとずつクレイジーになる必要があるし、そういった部分から予想だにしなかった化学反応がどんどん生まれる。そういったことを楽しみ、事業を急成長させるためにスタートアップに来たところもありますから。

—---  平岩さん、ありがとうございました!これから平岩さんと一緒に歩んでいく道のりがとても楽しみです!


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