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“戯曲”をオンラインで販売してみる

戯曲ってなに?


「“戯曲”ってなんだ」と疑問に思う方もいらっしゃると思います。簡単に言ってしまえば演劇の台本のことです。“ギキョク”と読みます。
演劇には「劇場へ足を運び観劇する」という楽しみ方のほかにも、さまざまな楽しみ方があります。その一つが「文字で演劇を読む(戯曲を読む)」という楽しみ方です。
読みながら脳内で好きな俳優さんをキャスティングしたり、自分で声に出し演じてみたり、好きな音楽をかけながら読んでみたり、友達と代わる代わる朗読してみたり。僕の友達で戯曲を読んでいる人はそう多くはありませんが、戯曲ってとても魅力的な読み物なんです。

はじめてオンラインで戯曲を売ってみる

これまで僕が自分の作品をオンラインで公開/販売してこなかったのは
①紙の本が好きだから
②手続きと準備が大変だから
③絶対無断転載されたくないから!
(防ぐのが大変だし、されたらすごく悲しい)
等の理由でした。

そんな僕が考えを変えたのは、幻灯劇場が9月に上演した『鬱憤』再演がキッカケでした。この公演は情報公開から反響が大きく、あっという間に全公演が完売してしまい「観られないお客さん」が大勢いらっしゃいました。「もしかしたら当日券が買えるかも」と劇場まで足を運んでくださったのに受付でお断りせざる得なかった方々もいらっしゃいました。

チケットが手に入らなかった方以外にも、体調不良でご来場出来なかった方や、物理的に距離が遠く観劇を諦めた方などから個人的にメッセージを頂く中で「会場へ行った人しか戯曲が読めないって、どうなんだろ」と思うようになりました。
流石に紙の本を販売するのは人手も時間も足りず難しいけれど、データであればなんとか販売出来るかもしれないと思い、今回、初めてオンラインで自分の戯曲を販売するに至りました。

なに売るの?

── おしながき ──

音楽劇『鬱憤』は十六人版、六人版、九人版、三種類の戯曲を販売します。それぞれ初演版、TV版、再演版を元に作られています。特に「六人版」は他の版に比べ出演者数も少ない為、高校の演劇部などでも上演しやすいのでは?と思い、ラインナップに加えることにしました。異なる『鬱憤』を読み比べてみるのは如何でしょうか?
三種類の『鬱憤』に加え、今年の1-3月に上演した音楽劇『0番地』『DADA』『隣人』も含めた、六つの戯曲データを販売します。会場で先に買って頂いた方が「損したなぁ……」と思わず済むよう、会場の物販より少しだけ価格が高くなっています。ご了承ください。

一作品ずつ読む
1,500円
『鬱憤』読み比べセット(三冊セット)
3,500円
生きて書き続けろセット(全部入り)
10,000円

【『鬱憤』読み比べセット】は、三バージョン全ての『鬱憤』戯曲が入ったセット。バラバラに買うよりも千円安く揃えられるお得なセットです。
【生きて書き続けろセット】は藤井に「生きろ。書き続けろ」という為のセットです。なんとこちらは千円割高です! その千円は藤井が生き、書き続ける為に使われます。いづれの売り上げも今後の活動、作品作りに活用させて頂きます。

◾️まとめて読む

◾️一作品ずつ読む

生産者の顔

わたしが書きました

作者・藤井颯太郎経歴 ── 1995年滋賀県生まれ。2013年兵庫県立宝塚北高校演劇科在学中『ミルユメコリオ』で幻灯劇場を旗揚げ。同作でせんだい短編戯曲賞を最年少受賞。近年はホテル一棟を舞台に上演される“泊まれる演劇シリーズ”の演出を手がけたり、オーケストラの演奏会に小説を書き下ろしたり、NHK連続テレビ小説『おちょやん』に出演するなど、結構頑張っている。


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ふじいそうたろう
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