【ネタバレ有】碧の仮面を完走した感想
見る地獄。
こんにちは。Sotaoです。
先日、ようやくポケモンSVの追加DLCコンテンツ「碧の仮面」を配信で遊び、クリアしました。
今回は、その感想の記事です。
どこか懐かしいキタカミの里
最初、キタカミの里に来た時はとってもびっくりした。
第一声は「うちの近所だろこれ」。田舎っぽさが半端ない。どれもこれも見覚えのあるものばかりで、すごく懐かしい。
明らかにショボいバス停。機械の入りにくそうな棚田。イカニモな公民館。ブロック塀、畑の倉庫や腐ってそうな木のベンチ…。
畑のよくわからん倉庫に、なんでここにあるのか、よくわからないバケツやポリタンク……。
あとで出てくるお祭りもそうだけど、本当にたまらない。
特にお気に入りのポイントはこれ。
物干し竿を固定するための土のう!
こんな実際に見たことある人しかわからないような田舎ポイントが、丁寧に再現されていて感動してしまった。
この他にも住宅の外壁にプロパンのボンベがあったり。雪国の人は灯油タンクにも驚いたそう。
マルチングしてある畑も素敵でした。よく見ると、作物も畝によって違う。
これ以外にも、とにかく見ているだけで、なんとなく癒やされる風景がたくさんありました。正直、これを見るためだけに散歩していても、とても楽しかった。
ド田舎環境のポケモンたち
さて、そんなキタカミの里にいるポケモンたちも、しっかり田舎仕様になっていた。
真っ先に田んぼのヘイガニを見て、もう笑ってしまった。確かにザリガニはいるけど、デカ過ぎんだろって。
更にその周りをヤンヤンマが飛んでいて、これ最近見たぞってなった。田舎では見慣れ過ぎていて、これをポケモンで再現するとそうなるのかって。
ただ、一番好きだったのはアーボ。草むらの中にいて、ニョロニョロ動くあの感じはもう完全にマムシかヤマカガシの類。それらも意識して、今回で解禁されたのかなと思うと、本当によく出来ている。
ゼイユちゃんとスグリくん
今回のメインキャラクターたち。
個人的にはゼイユちゃんが好き。顔つき通りのキツめな性格だけど、本当は弟思いで優しいところがたまらない。よく見ると、涙ボクロもあるのが素晴らしい。ポケモンSV、キャラが人の癖を破壊しに来ている。
一方でスグリくんは…。
どうして、あんなことになってしまったんだ!?
中盤からクリアにかけては、とにかく辛かった。
一人のいたいけな少年が、徐々に壊れて狂っていく様をずーっと見せつけられていた。
表情の変化、手の震えなんかの描写が細かくて、「あぁ本当に好きで、奪われたくなかったんだろうな」って。
ただただ、オーガポンが好きで好きで、ずっと想い続けていたポケモンだったのに、ポッと出の主人公の方になついてしまい、挙句の果てにゲットまでされて、もうどうすることも出来ない。
真実の歴史周りでも、自分とオーガポンを重ねて、仲間外れにされていたと言っていたのも印象的だった。
オーガポンは、彼のアイデンティティのようなものだったんだろうって。
それを奪われないよう、必死に抵抗して、一時的には悪役のような扱いにもなっても、それでも抗い続けたスグリくん。つらすぎる。
今回、特に闇が深かったのが「先生は一切、気付いていないこと」。
ブライア先生はオーガポン周りの騒動は、ほぼノータッチ。それどころか、テラパゴスのことを何やら心配してる様子。
極めつけがこのセリフ。
「一瞬一瞬が輝かしい子供たちの時間は、大人からするとまぶし過ぎます」
いや、眩しいっていうか地獄なんよ。お前はスグリくんの何を見てたんだ(見てない)
正直、ポケモンSVの時点でネグレクトの話題が出てたり、学校のいじめ問題だったり、妙にリアルで暗い話題は多かったけど、DLCはそれどころじゃなかった。
一人の少年が、大切なものを目の前で奪われ、それに対して何も出来ず、自分の力不足に苛まれ、壊れていく様を見せつけられた。
こんな劇物を全年齢で出して大丈夫なのか!?
と、まぁ、大人視点で見たらそう感じるだけで、子供の目線だったら、また違うのかもしれない。
スグリくんのあまりの辛さのせいで、ともっこさまは正直、ドロンボー一味にしか見えてなくて…。イイネイヌは可愛くてすき。
(わからない人は、お父さんやお母さんに聞いてみよう!)
後半が不安過ぎる
さて…このDLC、冬には後編が出るそうですが。
もう今から不安過ぎる。
なんなんだ、あのエピローグ。地獄でしょ。僕のせいでスグリくん、引きこもっちゃってるじゃん。
きっと、後編もまた恐ろしいストーリーが展開されるんだろうな…と少し期待してたり、戦々恐々としていたり。
暗い話題ばかりなので、少しくらい楽しそうな、お祭りの写真を残しておきます。
あと、最後にこちらを…
イェーイ、スグリくん見てるぅ~?w
さ、キタカミ図鑑埋めに戻るか……。