ゆる〜くデイリーふりかえりをはじめてみた
はじめに
こんにちは、 back check 開発チームでスクラムマスターをしているぐっきーこと山口です。
今回は、実験的に始めてから1スプリントが経過したデイリーふりかえりについて学びを得たので記事に書きます。
この記事で伝えたいこと
デイリーのふりかえりおすすめです!
24時間単位でふりかえることで、その日の学びが定着しやすくなるよ
チームでやると24時間で得た学びを共有できるメリットもついてくる
デイリーふりかえりとは?
デイリーふりかえりとは、その名の通り24時間で起きた出来事にスコープを絞ったふりかえりです。
スクラム開発では、スプリントの最後に完了したスプリントの期間を対象にレトロスペクティブ(ふりかえり)を行いますが、そのスコープを24時間に絞ったふりかえりと考えるとイメージがしやすいかと思います。
なぜはじめたのか
弊チームでは、スクラムのプラクティスに沿って2週間でスプリントを回しています。
毎回スプリントの最後にレトロスペクティブを行なっていますが、2週間を対象にふりかえってもスプリント中にどんなことがあったか覚えていないというペインを個人的に抱えていました。
そこで、デイリーでふりかえることでスプリント中にあったことを覚えておこう。あわよくばその場で気づいたことを検査→適応しちゃおう。(シンプルじゃなくなった。笑)ということを目的に始めてみました。
始めるといっても弊チームは、メンバーが10人以上おり、皆が慣れていない状態でチーム全体にデイリーふりかえりを提案、実験するのはコストが高くつきます。
そこで、まずは定刻にボイチャに参加しているメンバーに声をかけて興味を持ってくれた人たちの中で実践してみました。
デイリーふりかえりの進め方
デイリーふりかえりの進め方に決まりはありません。
というよりデイリーふりかえり自体に公式の定義はなく、呼称も私が勝手に呼んでいるだけです。かくいう私も、お隣の agent bank 開発チームや、アジャイルコミュニテイの方々がチームで導入されているというお話しを聞き、このプラクティスを知ったばかりです。
そんな中で私が試した方法としては、 YOW のフレームワークにそって Y(やったこと)、 O (おきたこと)、 W (わかったこと)を書き出して、参加メンバーと共有していく方法で始めてみました。
最初のうちは共有までで終えていましたが、共有後にだからなんだっけ?な空気を察知したので、最近は解決した方がよさそうなことがあるかを確認する時間を設けてからふりかえりを終わるようにしてみました。(検査の要素を意識するようにした。)
以下、進め方の概要
YOW を書く:10分
共有:15分
解決した方がよさそうなことがあるか確認する:5分
YOW の代わりに有名なふりかえりの手法である + / Δ (プラス/デルタ) や、Fun Done Learn などをとりいれてもいいと思います。
続いて、実際に試して感じたことを書いていきます。
失敗したこと
そもそもですが、他のメンバーを誘う段階でなぜ?を共有せずにプラクティスだけを提案して実践を始めてしまいました。
結果として、日によってメンバーの参加率がばらばらになってしまいました。
あわせて私以外のメンバーが2週間の出来事を覚えていられず、思い出す必要性を感じているというペインを抱えているかもわからない状態でした。
この辺は実施始めの段階で言語化していなかったこともあり、継続にあたって改めて共有する必要性があると反省しています。
その結果、目的であった2週間のふりかえりでも参加してくれたメンバーにデイリーでふりかえった内容を活かしてもらうことができませんでした。
つまり、ゆる〜く始めた結果チームとして明確に成果を感じることはできませんでした。
よかったこと
逆にやってみてよかったことも多数ありました。
24時間単位でできごとを見直すことで、その日の学び、起きたことを言語化して認識できるようになりました。
また、午前に行うデイリースクラムとは別に、夕方にデイリーふりかえりで改善が必要なことがないか検査する機会を設けたことで、チームの障害を検知するきっかけが増えました。
さらに、冒頭でも書きましたがチームで学びを共有することで、チームとしての暗黙知が貯まる機会が増えました。
これらを踏まえて、個人的にはお試しでデイリーふりかえりを実践してみる段階で十分成果を感じることができました。
まとめ
結論、デイリーふりかえりをやってみた結果、チームに提案する価値のありそうなプラクティスだということがわかりました。
今後、目的などを明確にした上で、再度有志のメンバーで試してみてチームとして効果を実感できたら導入を提案したいと思います。
みなさんもくれぐれも目的を言語化した上で、みなさんの所属するチームでデイリーふりかえりを試してみてはいかがでしょうか?
最後に、現在 back check 開発チームは一緒にはたらく仲間を募集中です。
ご興味をもっていただけたましたら、 DM 、もしくは下記の応募フォームにてお気軽にカジュアル面談をご依頼ください。
SM − スクラムマスター : https://herp.careers/v1/scouter/Bx7swv57kcgM
PM − プロジェクトマネージャー : https://herp.careers/v1/scouter/GMnGlADgFBtQ
リードバックエンドエンジニア : https://herp.careers/v1/scouter/kDFR0ZfLKWlJ
バックエンドエンジニア : https://herp.careers/v1/scouter/klIFYKELaF8Y
フロントエンドエンジニア : https://herp.careers/v1/scouter/2gCx-uoBiDn_
デザイナー : https://herp.careers/v1/scouter/-72jPhOMjaG8
EM − エンジニアリングマネージャー : https://herp.careers/v1/scouter/j25fiAusU1v1