ZaPASSコーチ養成講座特別セミナーに参加してみた
こんにちは、back check の開発メンバーのぐっきーです。
チームではスクラムマスターの役割を担当しています。
日頃どうしたらチームにアジャイルな考え方が身につくかを考える中で、自分が気づけることは少しずつでてきたのですが、そこにメンバーの共感を得て改善を促せるようになるにはまだまだ自分の力不足だと感じています。
そんな中で、社内の別の開発チームで長年スクラムマスターをやっている方は、チーム合同で行う輪読会や、スクラムマスター同士の共有会で、自分が持てていなかった視点について考え、気づきを得られるようなコミュニケーションをとってくれています。
そこで、その方に相談したところ、ZaPASS JAPAN 株式会社様が開催される、コーチングの「基本スキルとスタンス」とは?〜ZaPASSコーチ養成講座 特別セミナー〜をご紹介頂き、この度参加してきたので、そこで感じたことをまとめます。
コーチングとはなにか?
そもそもコーチングとはどんなことをするものなのか、という明確な定義はありません。
コーチングを認識するには、コーチの語源を理解するとイメージがしやすいかと思います。コーチは、馬車が最初にハンガリーのKocsという街で作られたことに由来して、馬車のことをcoachと呼ぶようになってできた言葉です。
つまり、コーチングの文脈ででてくるコーチは、馬車のように相手の方がたどり着きたいと思っているところにたどり着けるように一緒に関わっていく人のことを指しています。
改めて、コーチングをオーソドックスに定義をするのであれば、夢や目標実現のサポートのために、なんでも幅広くやることです。
学んだこと
このセミナーでは、1. インプット、2. インプット後に感じたことの話し合い、3. 共有を繰り返す方法で進められました。
その中で、インプットとしては主に以下の内容について触れられました。
なぜ現代社会でコーチングのニーズが高まっているのか
ティール組織について
SINIC 理論
コーチングの語源
コーチに求められるコンピテンシー
対話力
コーチングの対話モデル
GROWモデル + H
3大スキル
聴く
質問する
FB / 承認
ティールで重要な観点
パーパス
ホールネス
セルフマネージメント
コーチングはこうではない
指示命令型ではない→問う
延長線上ではない→Moon shotを目指す
予定調和ではない→Jazz
理路整然にではない→あるがままに
4大傾聴スキル
うなずく
あいづち
ANGEL EYE
おうむ返し
特に印象的だった話
コーチとは、いままでの当たり前の先を共に探求していくパートナー
一昔前は、コーチングとはゴールに向かってどうしたら早く達成できるかの壁打ち相手でした。
現在は、ゴール達成のニーズはありつつ、より重要な動きとして、組織に所属するメンバーの人生そのものにフォーカスを当てたコーチングに会社がOKを出すように変わってきました。
なぜなら人生そのものにフォーカスした方が、結果として会社でのパフォーマンスに直結すると考えられているからであり、今後もよりますますその考え方は強くなっていきそうとのことでした。
その上で、現在は企業が組織として進化していく上で、ボトムアップ型でセルフマネジメントと自己実現を満たすことで、業務のパフォーマンスの向上を狙うような組織運営のナレッジが少ないことから、企業としてコーチと二人三脚で新しいスタイルを模索する企業がでてきているとのことでした。
ソフトウェア開発でもウォーターフォールからアジャイルに切り替えようとする企業が増えてきている中でアジャイルコーチやスクラムマスターという職種が出現している点でとても共感しました。
ZaPPAS では、このようにコーチングをスキル単体としてではなく、大きな視野にスコープを持って、社会に求められているコーチングとはどんなものなのかを捉えて学ぼうとしているとのことでした。
場の雰囲気
もうひとつ、小寺毅 講師の場づくりがとても心地よかったことが強く印象に残っています。穏やかな喋り口調、自分のルーツや考え方(あるがまま)の開示、会話のテンポ、話者の言葉を受け止めて承認する聴き方、柔和な表情など、会話の中のひとつひとつの所作から自分も話していいんだという気持ちにさせてくれるような不思議な体験でした。
まるでひとつのコーチとしての理想像をみた気がしました。
おわりに
今回のセミナーを受けて、私自身含め、チームが自己管理型の組織として、目標達成のために進化するモチベーションを保ち続けられるようになるためには、その目標を達成することがメンバーひとりひとりがやりがいや自己実現など、人間としての欲求を満たすことにもつながると認識できる状態が必要だと感じました。
今後、メンバーが特に大切にしたいことを可能な範囲でチームで共有し、働くことで充実感を得られるような、上質なコラボレーションのできるチームをみんなで築いていきたいなと考えています。