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日本人の給与は東南アジアと比べても、もうたいして高くない

最近組織の体制をデザインしたり、人を雇ったりするような組織改革絡みの仕事をよくやっています。

その関係で、社内外の労働者の給与を知る機会が多いんですが、最近(というか前から薄々)感じたのは、日本人の給料ってもうたいして高くないんだなってことです。

もちろん、ベトナムでは単純作業労働者(スーパーのレジとか)は依然、都市部(ハノイとかホーチミン)でも時給1ドル以下のところも多いので、日本にはまだ遠く及ばないですが、企業の管理職になってくると、同じくらいの年齢で、ベトナム人の方が日本人の駐在員より高いなんてことはざらにあります(もちろん駐在員は社宅とかあるので、かかっているコストで考えれば駐在員の方が高いですが)。

さらには役員クラスを採用しようとすると、(採用しようとしているベトナム人の応募者が)今もらっている給与が、自社の日本人社長より高くて(日本人の給与がベトナム人より安すぎて)採用できない、ってこともままあります。

一人あたりGDPや、最低賃金など、「全体の平均」を比較すると、日本の方がまだまだ高いけど、ある程度上の管理職、マネジメント層を考えると、日本もベトナムも、もうほとんど違いはないか、会社によってはもうすでにベトナムに抜かれているところ多いのかもしれないと思いました。

今日本では、技能実習生という名目で、外国人労働者を安価な労働力として活用していますが、そのうち東南アジアの企業が、「日本人の管理職は仕事が丁寧だし安く使える」って感じで日本人の管理職を安価な労働力として使うような日が来てもおかしくないのかも。


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