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ベトナムで部屋探しをするときの注意点

海外で生活を始めるとき、まずしなくてはいけないのが部屋探しです。

ベトナムでは英語や日本語対応の不動産業者も増えてきており、賃貸物件を探して契約すること自体はそこまで難しくなくなってきています。
とは言え、自分が探したときは、日本とは気をつけるべき点がかなり違うなーと思いましたので、気づいた点をまとめておこうと思います。

<前提条件>
・居住地ハノイ
・予算は〜700米ドルくらいの外国人向け、低〜中価格帯の賃貸物件

1. 居住フロア
 最上階(とできればその一つ下の階)は避けた方が無難です。夏場にものすごく暑くなるからです。私が住んでいるアパートメントは6階建ですが、6階は昼〜夕方はサウナ状態です。

 上層階は冬場のみの短期間の滞在であれば日当たりがよくていいと思いますが、夏を越す場合(ハノイだと5〜6月)はおすすめしません。

 もちろんフロアが上の方が眺望はいいので、日当たりや見晴らしを優先するなら、夏場はクーラーをガンガン使って乗り切ることを覚悟して借りるのはありだと思います。

2. 窓の配置と日当たり
 窓は北向き(もしくは東向き)、がおすすめです。日本だと北向きは日当たりが悪く敬遠されがちですが、ベトナムでは逆に涼しくて良いです。西向きの窓は西日(夕日)が入るので、夏場に夕方以降暑くなります。ベッドルームに西向きの大きい窓があると、夕方〜夜にかけて室内が暑くなり、夜寝苦しくなります。こちらもエアコンをつければ済む話ですが。

 最近は、複数方向が大きなガラス張りの窓になっている部屋もあり(眺望はよく、冬は暖かくて、明るくて快適かもしれませんが)温室みたいなものなので夏場は、かなり暑くなります。

 私の感覚では、窓が大きくて部屋は明るいけど、直射日光はあまり入らない、というのが理想かと思います(なかなか難しいですが)。

3. オーナー(大家さん)
 オーナーの良し悪しはかなり大事です。トラブルが発生したとき(水が止まったり、インターネットが止まったり、部屋の設備に不具合が出たり)に迅速に対応してくれるかどうかは、その人次第です。
 
 ショートメッセージ1通ですぐ対応してくれる人もいれば、何回言ってもなかなか対応してくれない人もいます。ある物件を見たとき、不動産業者さんから「実はここのオーナーはあまりよくないから、オススメしない」と言われたことすらありました。

 オーナーの見極めはとても難しいのですが、
 - 不動産業者さんに聞く
 - 今住んでいる人がどれくらいの期間住んでいるか聞く(頻繁に入れ替わっている場合は要注意)
 - 契約前のやりとりで人柄を見る
などで多少は探れるのではないかと思います。

 また、ビザなどを申請する時に居住地の住所を証明する書類を大家さんにとってもらう必要があるのですが、こうした手続きも(大家さんが)慣れていないと時間がかかったりするので、こうした書類が問題なく取得できるかも事前に確認しておきましょう(外国人の居住者が多い物件なら問題ないはずです)。

4. 自動車のアクセス
 特にタクシーなど(バイクでなく)自動車を使う予定が多い場合は、アクセス(道幅)が大事です。ハノイでは、小道を数十メートルも奥に入った所にある物件も多いので、自動車がアクセスできるか(タクシーやgrabを呼んだら問題なく来てもらえるか)はよく確認しましょう。

 少しくらいだったら歩いてもいい、と思うかもしれません。

ただ、大通りで車を降りて歩いて小道に入るのは毎日だと地味に負荷がかかりますし、特に雨の日や荷物が多い日は大変です。

できれば車で直接アクセスできる場所がおすすめです。

 なお、ある程度大きな通りでも1方通行だと、遠回りしなくてはいけない場合もあるので、自宅とオフィス間のルートが問題ないことは確認しておきましょう。

 余裕があれば、自分がよく使う時間帯の道路の混雑状況(Google Mapで時間指定して確認できます)も確認しておくといいと思います。道路によっては、ラッシュ時はものすごく混雑して、交通規制がかかったり、通常の三倍くらい時間がかかったりするケースもあります(特に朝は学校周辺は児童の送り迎えでかなり混雑します)。

5. 洗濯機と乾燥機
 アパートだと各部屋に洗濯機が付いている場合と、共有の洗濯機や乾燥機(1階や屋上によく設置されている)がある場合がありますが、どちらの場合でも乾燥機付きをオススメします。
 
 仕事をしており日中時間がない場合でも、乾燥機付きなら帰宅後に洗濯から乾燥まで終わりますし、仮に時間がある場合でも、屋外に干すと(空気がきれいな日はいいですが)衣類が埃っぽくなるので外干しはオススメしません。

 サービスアパートだと、週2、3回洗濯してもらえる場合もありますが、急ぎで洗いたいものなどが出てくることもあるので、好きな時に自分でぱっと洗える、状態だと何かと便利です。

私はベトナムに来てから初めて乾燥機のある生活をしましたが、こんな楽なら日本でも買っておけばよかったと思いました。

6. 周辺環境
 飲み屋さんが近くにあると、夜遅くまで爆音でカラオケが催されたり、といったこともありますので、できれば、時間帯を変えて(昼と夜など)周辺環境をチェックすることをオススメします。

近くに建設中の建物がある場合は要注意です。ベトナムは夜間でも関係なく轟音で工事を行うので、工事の音がうるさくて夜寝られない、なんてこともありえます(私の友人も夜間の工事の騒音を理由に引っ越してました)。

7. 契約書はちゃんと読みましょう
 日本で賃貸を借りる際に賃貸契約書の隅から隅まで読むことはないと思いますが、ベトナムではできるだけ全て読みましょう。

全部は厳しかったとしても、支払い、契約、デポジットなど、お金のやりとりや契約期間に関する部分だけでも読みましょう。

契約によっては、途中で解約するとデポジットが返ってこなかったりとか物件によって条件が違います。

8.入居した部屋に問題があった場合...
 どれだけ気を付けても、入居して初めて気づく問題もあると思います。そんな時は、あきらめてスパッと引っ越しましょう。

ベトナムは、仲介手数料や礼金を取っていないところが多いですし(少なくとも私がこれまで見た、そこそこ大手(英語が通じる)の業者さんの物件は仲介手数料も礼金もなしでした)、部屋に家具家電が付いていて引っ越しもコストがそこまでかからないので、契約を短めにしておいて、問題があれば最悪引っ越す、という方法もありだと思います。

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