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ベトナムの闇をいろいろ垣間見てしまった話

初めから少し極端な言い方になるけど、ベトナム大好き、ベトナム人大好きって人は、本当の意味で厳しい環境での生活や仕事をしていないんじゃないかと思う。

顧客が外資系企業や日本企業で、普段一緒に仕事をするのはホワイトカラーの洗練されたスタッフと言う環境だと、ベトナムのネガティブな部分は見えづらい。

別にそれがいいとか悪いとか言っているわけではなくて。むしろ、そう言うダークな部分に触れなくていいのは、ある意味幸せでいいと思う。

私も昔はそう言うベトナム的苦労の比較的少ない職場だったからあまり闇の部分は見ずに済んできた。

ただ、今の仕事になってから、関わる人間の幅が一気に広がって、結構この国のドロドロした部分にも接する機会が(幸か不幸か)多くなった。

社内のドロドロした人間関係や、勤務初日で仕事をほっぽり出す社員、キックバックで日本人駐在員の数倍以上の”副収入”を得ている社員、簡単に社員を切る(試用期間での解雇や契約更新を断る)会社、不正を働く社員を解雇したり、etc..

今までベトナムやベトナム人が好きで、余計なことを考えず「ベトナム人の素直なところがいい!」とか言ってた気楽な自分には、もう戻れない。

「清濁合わせ飲む」って言葉があるけど、これまで「清」の部分しか見てこなかった自分がこれだけの「濁」を見た今、今後もこの国や人々のことをどこまで受け入れられるのか。

やっと本当の意味でのこの国と人との付き合いがはじまったのかも。

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