個人の生きる姿勢
①イチローさん
”今の時代、俺は自分のためにやっているんだと言うと、それはチームの輪を乱しているとなりがちだけど、実はそういうやつが集まって、目指すところが同じであれば、何の問題もない。というか、それが一番強い。プロ野球なんて、そこらへんの一番うまいやつの集まり。それがチームのためにって言っているのが気持ち悪い。”
②イチローさん
”野球がただただ小学生のころのように楽しいって言っているやつは、プロになってはいけないと思うし、大したことはない。やっぱり失敗と向き合うことができる、まぁ必然的に長くやっていけばいくほど向き合うことにはなると思うけど。ただ今の世代の人たちは情報が多すぎて、頭で覚える人はたくさんいるんですけど、だからこういうときは気持ちをこう持っていくとか、ただ彼らはそれを体験的に知っているわけではないので、頭で理解している弱さみたいなものはある。だから何を言うかがすごく大事だという感じに見受けられる。何を言うかではなくて、本来は誰が言うかだから、その重みって、同じことを言ってもルーキーの子と10年結果を残した人が言うのでは全然違う。だから時間が大事だし、実績が大事だということができる。”
①を聞くことで、まず自分の活躍のために・自分が結果を出すために取り組むことが最も大事なことだと、聞くたびに何度も教えてもらえる。
②を聞くことで、自分の活躍のために・結果を出すためにやっていくんだけど、その中で、本気で取り組むのであれば、ただただ楽しくやるのではなくて、自分が出したい結果が出なかったときの過程で生まれる失敗と向き合って、改善していける人間でなければ、結果を残すことはできない。また特に今の時代は出てきた失敗を、多くの情報をもとに頭で理解・処理することが懸念され、そうではなく、実際に自分が体を動かして・体験して、失敗を改善して、自分の肌感覚として持っていくことが重要。そうして実績を残してきた人たちだけが、人に言葉を聞いてもらえるのだと認識させてくれるのが②の内容。