常に頭の中を丸洗いしていたい。
あんまりモノを持たない生活をしてると「何で?」と聞かれて、毎回返事に困るので一度ちゃんと言語化してみる。
1個しかない集中力
よく考えると弱みスタートだったかもしれない。ミニマルな生活が好きなのは、集中力が1個しかない弱みに起因していると思う。一度で複数のことに集中力を分けるのがとても苦手。
一番わかりやすい例が料理。パスタを茹でながら、ミートソースを作るみたいなのがすごく疲れる。カレーは、ルーを作ってると、炊飯器が時間通り米を炊いてくれるから、カレー作る方が好きだった。
あとテレビ見ながら歯磨きするのも苦手。気づいたらずっと右上の歯を磨き続けてる。「中野さん見てると歯磨きって難しいんだなって思います。」って歯科助手さんが笑ってて、みんなはこれ簡単なのかーと思った。
無理やり言語化すると、脳のCPUを50%ずつに分けるみたいなことが器用に出来ないんだと思う。
だから、社会人1年目はマルチタスクにめちゃ苦労した。A、B、Cを全部やろうとすると、1時間で疲れてしまうので、優先度をつける時間→A→B→C→優先度をつける時間→・・・ として、シングルタスクが順番に並んでるように整理して、取り掛かるようにした。何とか改善はしてるけど、出来たらあんまりいろんなプロジェクトを同時に進めたくはない。
周りを見てると、すごく器用に生活してる人がいるなと思う。イメージとしては脳の中に定常タスク用にCPUが60%くらい常にブロックされていて、いつもの業務をこなしながら、残りの自由スペースで今取り掛かってるものにも集中できるみたいな感じ。その話を友達にしたら、「歯磨きに60%も使わんやろ」って笑われた。きらい。
そんなこんなで、脳は90%くらいを自由スペースとして空けておきたい。
器用じゃない中でも、新しいものを作るならそれくらいの集中力が欲しいと思う。
それから、感情を豊かにするのにも脳の自由スペースはとても大事だと思ってる。考えごとしながら見るテレビが面白くないように、反対に仕事が全部片付いた後の帰り道に聞く音楽が心地良いように。物事を楽しみたいからこそ常に脳がまっさらな状態で時間を過ごしたいなとすごく思う。
モノと不純物
やっと本題に戻ると、モノはあるだけで結構な量の不純物が脳に蓄積されていくと思う。人間は目の中に入る情報を全て活用するように出来ているから、デスクの上にスマホがあったら、数分おきに気になっちゃうのは当然で、意思が弱いとか集中力がないとかそんな話じゃない。
「この服高かったのに、全然着てないな」とか、「この本あとで片付けなきゃ」とか。特にその場で解決しなかった課題はずっと脳に蓄積されていく。
世の中の人みんな試しにデスクの上は今使うもの以外スマホも含めて一旦しまってみて欲しい。びっくりするくらい集中力が上がるはず。
必ず脳の一部を占めている不純物が家の中にあって、それを捨てることで、脳がクリアになる感覚になる。読んでない引き出しの中にある本でさえ、気が付かないうちに脳に蓄積されてたりするもので、”自分が所有しているモノ”が発するエネルギー量はすごい。持ってるものが多いほど自分が受け止めないといけないエネルギーは大きくなる。
「まだ使えるのに捨てるのはもったいない」という思想は確かにある。残した時にデメリットがないと考えるなら、少しでも使う可能性があるものは”捨てない”という決定が正しい。ただ意外と残すことのデメリットも大きいなと気がついたのがモノを捨てるようになったきっかけだった。
そもそも余白のある空間自体がすごく好きだったこともあり、結局それ以来ミニマルな生活に近づいて行った。
洗い立ての脳というとちょっと大げさですが、真っ白な100%に近い状態で、
よく見て、よく考えて、新しいものを作ったり、
友達といる時間を快活に過ごせる人でいたい。
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