映画 「キングダム」

 好きな漫画の実写版は嫌いだという人は多い。世界観が壊れるというのが、最も多い理由のようだ。私は割と好きだ。肩肘張らずに見られるものが多いし、世界観が壊れたら、それはそれで面白いと思う。個人的に、斉木楠雄のψ難や銀魂は完成度が高かった。

 今回のキングダムには、山崎賢人、吉沢亮、橋本環奈、長澤まさみと、両映画にも登場する実写のプロ(?)が出演する。〇〇を■■が演じるのは、ちょっとガッカリ的な批判の心配はなさそうだ。

 本編は悪い意味で「そこまで忠実にするか!」というのが率直な感想。このペースなら、キングダム10くらいまでやらないと終わらないのではないだろうか。中国統一の頃には、山崎賢人くんや吉沢亮くんも50歳くらいになっていて、それはそれで貫禄がついて良さそうだったりして。

 ちなみに、私は王騎将軍がキングダムで一番好きなキャラクターだ。大沢たかおさんは、ハマってるのか、はたまたイメージに合っていないのか、未だに答えが出ていない。それだけインパクトがあったということか。ベテランの味。

 映画は時間の制約が強いので、壮大な物語よりも、コメディーの要素の強い漫画の方が映画化はしやすいのかな。そんなことを改めて感じたが、漫画の実写映画の最大の魅力は、映画好きじゃない人も気軽に話のタネにできること。そういえば、「翔んで埼玉」を見たときも、色んな人と雑談できた。ガッカリするのも魅力の一つなので、私はこれから漫画を実写化した映画を見続けるだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?