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[FX手法] 正しいマルチタイムフレーム分析で楽勝

前回の記事では、マルチタイムフレーム分析の使い方を間違ったために大損になってしまった例を紹介しました。今回は、同じ相場を使って、正しいマルチタイムフレーム分析を説明します。正しく相場を分析できれば、あら不思議、爆損が勝ちトレードに変わります。


前回のおさらい

前回の失敗トレードをおさらいしておきましょう。2021年12月6日の相場です。

売りをするまでの思考の流れはこうでしたね。(間違っていますが)

  • 4時間足も1時間足も下降が強いので売りを考えました。

  • 先っぽで売るのは不利なので、戻してから売りたいと考えました。

  • 5分足で戻したので、FR38.2で抑えられて、山3つできたのを確認して売りました。

結果は、売った直後からどんどん上昇して爆損になりました。

何がいけなかったのかというと、

  • 4時間足レベルで壁になるかもしれないところからの上昇なので、4時間足レベルの戻しを想定すべきだったが、5分足レベルの戻しで売ってしまった。

  • 戻してから売ったつもりが、4時間足で見るとまだまだ下げた先だった。

ということでしたね。

正しいマルチタイムフレーム分析

まあ、「何が悪かったのか」のところにほとんど正解は書いてあるのですが、同じ相場を正しく分析してみましょう。

日足、4時間足

4時間足まででも十分正しいマルチタイムフレーム分析はできるのですが、今回は日足を見るとより明確なので日足も見てみます。参考までに、青い点線で4時間足の「視界」も示してあります。

4時間足で前回強く上昇したと見えていた地点は、実は過去に何度も下降が止められているゾーンだったのです。しかも日足レベルの上昇のFR23.6もあります。

4時間足でも4時間足レベルの反発を警戒することができますが、日足を見ると、より一層、今回もこのあたりから日足や4時間足レベルで反発する可能性が高く思えますね。じゃあ勝てるトレーダーはこんな安い価格で売りたいとは思わないわけです。

未来のことは神にしか分かりませんが、このまま一気に水色の長方形のゾーンを抜けていく可能性は低い。今後、このゾーンを割って下げていくとしても、いったん日足や4時間足レベルで戻してからになるでしょう。

4時間足の下降に対して、非常に浅い戻り目であるFR23.6まででもまだ150pipsぐらいのスキマがあります。

ならば、1時間足や5分足で押し目を待って、これは下がらんな、というところで買えばいいです。

気をつけたいのは、「4時間足級の反発が起きる」「1時間足や5分足でいい形の押し目ができる」というのは、所詮、妄想にすぎないということです。未来のことは神にしか分かりません。

トレーダーにできることは、「こうなったら買おう(売ろう)」というシナリオを立てて、その通りになったらトレードする、ただそれだけです。

1時間足

4時間足では、下降のFR23.6まで戻す予想をして、150pipsぐらいの値幅があることを確認しました。しかし、仮に4時間足下降FR23.6まで今後戻すとしても、一直線で150pipsも上昇するかというと、そんな相場はなかなかありません。1時間足や5分足レベルでは細かい波をつけながら上昇していくものです。

1時間足でも下降のFRを引くことができます。今後4時間足レベルの上昇になるとしても、1時間足の下降FR23.6やFR38.2でいったん上昇が休憩するということはよくあります。

よって、安全にトレードするなら、1時間足で節目になりそうなところまでを直線で取るのがお勧めです。

1時間足レベルで最初の節目になりそうなところを確認すると、FR23.6までで60pipsぐらいありますね。1回のトレードで20pipsを取れればOKのフィボトレーダーにとっては、十分すぎる値幅です。

5分足

5分足に来る前に、1時間足までで買いたいのか売りたいのかは決まっていなければなりません。今回は買いたいので、「どういう値動きなら買えるか」だけを全力で考えます。

「これは下がらんな」となったら買いたいのでしたね。

フィボトレーダーは、押し目と言えば真っ先に図のオレンジ線のような値動きを考えます。これはエリオット波動ですね。3波の根っこで買えると比較的安全に利益を抜けます。

しかし、今回は理想的な値動きよりも下降が弱いようです。5分足レベルの下降FR38.2でいったん反応しましたが、本格的に下がる気配がありません。

一応、5分足200MAと当たったときに下がるかもしれないので、様子を見ます。

そしてエントリー

5分足200MAからちょっとだけ下がろうとしたようですが、下がりきれませんでした。

トドメで、小さな山3つを数えて買います!

利確は、図では5分足の下降FR61.8付近です。このように、伸びたらサッサといただく、とやれば、堅実なトレードができます。37.9pips、上出来ですね。

もちろん、1時間足で予定していたとおり、1時間足下降FR23.6まで持ってもいいですね。20分ほど余計に時間は掛かりますが、ちゃんと利確できます。

まとめ

今回の記事では、マルチタイムフレーム分析を正しく使って、サクッと利益を抜くトレードを説明しました。

4時間足や日足レベルの壁からの反発上昇なので、大きめの反発を予想しておくべき場面でしたね。買えたらこのあたりまでは直線で取れそうだなという節目を見るために1時間足を使いました。

1時間足までの分析を踏まえて、押し目を待って買う方が有利と判断して5分足で押し目を待ちました。理想的な押し目の形よりも下げないので、本当に下げないことを慎重に確認して、200MAでも下げずに上に来たところで買いました。

このように、複数の時間足を組み合わせて正しく相場を分析できると利益が出ます。

今回の例は取りやすいトレードのほんの一例です。ケーススタディを何千とこなして、自分の鉄板パターンをたくさん獲得しましょう。鉄板パターンが多いほど、儲かりやすくなります。

今回で重要なお話はだいたい終わったので、次回以降はいろんな場所のケーススタディ例を掲載していこうと思います。

それでは今日も勉強頑張っていきましょう。

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