【まさかの解説②】世間とずれていた数字大好き人間~暗黒の学生時代~
この記事は、5年前に筆者が執筆した「まさかの正夢」という小説の解説です。
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今回は、第1回「自分という人間」の内容をもとに書いていこうと思います。
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物語は、主人公の恐ろしい夢から始まります。母親に殺されそうになるタイミングで目を覚まし、我に返る。外出先での悪夢は相当辛いでしょうね…。
この物語は、一部筆者の体験を元に書いています。物語のような悪夢は見たことがありませんが、命が危ないと感じた夢は何度か見たことがありますね。
あと、浪人はしたことがありません。大学に入学したとき、周りに浪人生は何人かいました。自分より年上の人と同じ学年になるのは、とても新鮮でしたね。
勉強はあまり得意ではなく、長続きはしなかったため、現役で大学受験に成功できたのは幸運でした。浪人生活で、継続して勉強できる気は全くしなかったのです。
よって、もし自分が浪人生活をしていたら、主人公のように堕落した生活を送っていたかもしれません。そして、精神的に不安定になっていたことは間違いありません。
夢って、精神状態によって変わるんですかね?良いときは良い夢を見て、悪いときは悪い夢を見やすいのでしょうか?いずれにせよ、悪い夢は見たくないものです。こちらがコントロールできることではありませんが…。
物語にも書いてあるとおり、主人公は友達が少ないです。そして、他人との共通の話題がなく、会話が長続きしないという悩みを抱えています。これはまさに、私の学生時代の悩みそのものでした。数字大好き人間でしたが、他のことには興味が湧きません。興味のないことは頭に入らなかったので、他人の会話にはついていけなかったのです。
すごくよく覚えているのは、学校から最寄りの駅までの帰り道。15分くらい、同じクラスの人と2人で歩いていたのですが、お互い全然口を開きませんでした…。
気まずい時間がどんどん増えていくのです。何か話さないと…と思うほど、話題は浮かんでこない。ありきたりな、『今日暑いね』みたいなセリフしか浮かばなかった。地獄のような時間でしたね。
会話というのは、2人が協力しないとできないものです。一人が会話に参加しようとしなかったら、会話は成立しません。自分が足かせとなって、会話を成立させていなかったのではないかと思い、よく落ち込みました。
今となっては仕方がなかったことなのかなと思います。筆者は、自分の興味のあることでないと勉強しないし、頭に入りません。いくら頑張っても、自分の関心のないことは頭に入らないのです。よって、会話の継続は難しいですね。
他人との会話がうまくいかない反面、自分 の頭の中で自分自身との対話はしていたと思います。特に数字のことになると、頭の中が数字でいっぱいになります。
物語では、556円の購入金額に対して1111円支払うシーンが登場します。一見奇妙な払い方ですが、1000円で払うときよりもおつりを少なくすることができますね。こういうことを考えるのはとても好きでした。
自分の好きなことに、自分だけの世界に入り込み、楽しんでいた。他人とは、上手くいくはずもありませんでしたね…。
今は、そんなに多くの人とは会いません。親しい友人と会うことはありますが、そのときは遠慮なく好きなことを語り合うことができています。
学校では、自分とタイプが違う人と関わる機会が多いです。それは良い経験でした。自分と合うのか、合わないのか。学校生活をしながら何となくわかっていきました。とはいえ、筆者はなかなかの変人なので、周りの人全員が自分とは違うタイプでしたけどね笑。
あまり、学生時代の暗黒の歴史を話したことがなかったので(そもそも話す機会がほとんどなかった)、物語の主人公に当てはめてしまおう、ということにしました。一定数の人には、共感していただけると嬉しいです。
さて、物語は少しずつ登場人物が増えていきます。二浪生活の二郎に、どのような変化があるのか。そこらへんに注目しながら読んでいくと面白いと思います。
今回はここまでです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。