120という化け物
今日は1月20日。緊急事態宣言に伴い、首都圏の各鉄道会社は、本日から列車の終電時刻の繰り上げを始めています。夜遅く帰宅する方はご注意ください。
さて、1月20日なので120という数字に触れておきます。いや、触れておかないわけにはいきません!
色々な性質を併せ持つ化け物のような数なので、主な性質をざっと紹介します。
これをきっかけに、数字に興味を持ってくださる方が増えたら幸いです。
★三角数
次のように、1から15までの和で表すことができます。
120 = 1+2+3+4+5+6+7+8+9+10+11+12+13+14+15
このような数を三角数といいます。三角数については、こちらの記事で詳しく解説しています。
★階乗数
以下のように、1から5までの積で表すことができます。高校数学でも登場しますが、「!」を用いて「5の階乗」といい、このような数を「階乗数」ということがあります。
120 = 5!= 1×2×3×4×5
また、
120 = 4×5×6
とも表せますね。ちなみに、階乗に素数を混ぜた素数階乗については、以下の記事で詳しく解説しています。
★3倍完全数
120のすべての約数は以下の通り。
1, 2, 3, 4, 5, 6, 8, 10, 12, 15, 20, 24, 30, 40, 60, 120
これらをすべて足すと、
1+2+3+4+5+6+8+10+12+15+20+24+30+40+60+120=360
となり、360=3×120となります。このような数を「3倍完全数」といいます。
120は、最小の3倍完全数です。次の3倍完全数は672です。そんなに難しくないので、手計算で確かめてみましょう。
また、2倍完全数のことを単に「完全数」と言います。完全数については、以下の記事もご覧ください。
★三角錐数
上記で三角数が登場しましたが、三角数を1から小さい順に足した数のことを「三角錐数」といいます。
120は以下のように表せるので三角錐数です。
120 = 1+3+6+10+15+21+28+36
3=1+2
6=1+2+3
10=1+2+3+4
15=1+2+3+4+5
21=1+2+3+4+5+6
28=1+2+3+4+5+6+7
36=1+2+3+4+5+6+7+8
が成り立ち、すべて三角数となっているからです。
★連続素数和
以下のように、120は双子素数の和で書くことができます。
120 = 59+61
また、以下のようにも表せるので、連続した素数の和となっています。
120 = 23+29+31+37
こういう性質は面白いですね。そして、美しい。
改めて、素数は素数です。いや、間違えました、素数は素敵です。
いかがでしたか?これ以外にも様々な性質があるので、興味がある方は調べてみてください!
素数はいつも、あなたのそばに。
Let's enjoy SOSU !
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。