フェルマー素数は今のところSOSU個!
今日は、2月17日(月)ですね。
217=7×31
と素因数分解できるので、素数ではありません。
ところで、2と17の数字を見て、
あ!あの素数のことを紹介していなかった…!
ということに気づき、今回投稿することにしました。
それは、
フェルマー素数
です。
どんな素数かというと、
2^(2^n) + 1
の形で表される素数
です。
(^nは「n乗」という意味)
上の式じゃわかりにくいので、タイトル画像を参照してください。
尚、上記の形の数を一般に「フェルマー数」といいます。さらに素数だと、「フェルマー素数」と呼ばれるのです。
★フェルマー素数の具体例
・n = 0
→2^(2^0) + 1
= 2^1 + 1
= 3
・n = 1
→2^(2^1) + 1
= 2^2 + 1
= 5
・n = 2
→2^(2^2) + 1
= 2^4 + 1
= 17
・n = 3
→2^(2^3) + 1
= 2^8 + 1
= 257
・n = 4
→2^(2^4) + 1
= 2^16+ 1
= 65537
具体例は、これが全てです…!?
実は、それ以降のフェルマー素数はまだ見つかっていません。
というか、存在するかどうかもわかりません。
フェルマーという数学者は、
2^(2^n) + 1
の形で表せる数は全てSOSU(素数)である!
という予想を立てました。
しかし、
オイラーという数学者が反例を見つけました。
nを大きくするごとに、フェルマー数はどんどん大きくなっていきますよね。
n=5のとき、
・n = 5
→2^(2^5) + 1
= 2^32+ 1
= 4294967297
となりますが(42億…)、次のように素因数分解できてしまうことをオイラーが発見しました。
4294967297 = 641 × 6700417
よく見つけたなーと…!
(上から目線ですみません)
それ以降のフェルマー数も、今のところ素数にはなっていないようです。
つまり、
65537より大きいフェルマー素数は見つかっていません。
フェルマー素数はまだ存在するのか…?
未解決問題なのです(未解決事件みたいですね笑)。
ちなみに、詳しい証明は知りませんが、
nがフェルマー素数ならば、
定規とコンパスのみを使って正n角形を作図できる
という事実も知られています。
(ただし、定規は直線を引くためだけに使える。)
まあ、
正65537角形を作図しよう!
と思う人はあまりいないと思いますが…笑。
いかがでしたか?
色々と内容がてんこ盛りだったと思うので、以下にまとめます。
・フェルマー素数とは、
2^(2^n) + 1
の形で表される素数のこと
・65537より大きいフェルマー素数は、今のところ見つかっていない
・nがフェルマー素数なら、定規とコンパスを使って正n角形を作図できる
身近な数だと…と書こうとしましたが、(今のところ)5つしかないので全て覚えましょう!
3
5
17
257
65537
身近で上記の数字を見かけたら、ぜひ「フェルマー素数」のことを思い出してみてください。
素数はいつも、あなたのそばに。
Let's enjoy SOSU!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。