ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界 / 1780年にパリで始まるエスプリ
1780年創業、パリで最も長い歴史を持つショーメ。ナポレオン1世と皇妃ジョゼフィーヌの御用達ジュエラーでもありました。
この展覧会で一番楽しみにしていたジョゼフィーヌが好んだ #麦の穂のティアラ は圧巻そのもの。様々な角度から動きを止めずに見てみると、ダイヤの輝きの動きがまるで麦の穂が風に吹かれているかのよう。きっとジョゼフィーヌが歩く度、ゆっくりと風に吹かれた麦の穂が彼女の優雅さを一層増していたのでしょう。私の何かがメルティングしていくのを身体の内側でひしひしと感じるティアラだった。
他にも王妃オルタンス名前にちなんだの #オルタンシアのブローチ。(オルタンシアはフランス語で紫陽花)とても華奢で上品で、可憐。また展示展の一部では、当時そのジュエリーをつけていた女性の肖像画と、ジュエリー実物が飾ってあり、より現実味が増して感慨深かった。(ジョゼフィーヌが所有していた“ナミュールの包囲戦”を観た時と同じ気持ちになった)
アクセサリーからの視点でしか見ていなかったジュエリー、芸術の視点で見てみると、、、というより芸術の視点でしか見れないジュエリーの中のジュエリーとの出会いだった。
動画のズラリと並んであるティアラ、実際にショーメではティアラジュエリーとして作られる前の最終段階にある、銅と錫を合わせたニッケルシルバーで作られたティアラの模型がこのように壁に掛けられているそう。
これを書いたのは2018年、20代前半。
今ではショーメを愛する30歳。
ショーメを身に纏う際、この記事を思い出して初心にかえる。