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ウィリアム・モリス / デザインの軌跡
「役に立たないものや、美しくないものは、家に置いてはならない」
ウィリアム・モリス展デザインの軌跡を観に、アサヒビール大山崎山荘美術館へ。モリスの作品はさることながら、期待以上の大山崎山荘。館内は一部を除いて写真を撮ること出来ないのが残念極まりない。
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19世紀のイギリス、機械技術の発達により起こった産業革命と共に、中世から受け継がれてきた手工業は失われていきました。そんな大量生産により、安価
君の名前で僕を呼んで
ただただ全てが美しかった。柔らかい木漏れ日、水面に反射する陽の光、木々や草花は生い茂り、瑞々しい果実をもぎ取る綺麗な手、それらは純度の高い愛の芽生えを象徴しているかのようで気分を高揚させるが、終いには暖炉の灯の静けさが胸が張り裂けそうになるほど切なくさせ、背景描写までもがまるで1つの曲のよう。儚さの中に宿る美しさ、瞬きする瞬間ですら惜しいのです。
舞台は北イタリアのどこか。たった6週間のひと夏の
プーシキン美術館展 / 旅するフランス風景画
水谷豊さんが音声ガイドを務められるなんて聞かない以外の選択肢はありませんよね。ということで行って参りましたプーシキン美術館展旅するフランス風景画。フランスはひとりでも家族とも友人とも訪れて、残るは未知なる旦那枠のみという(なんたる野心)何度訪れても永遠に憧れの地で、多くの芸術家達が虜になった理由もわかるなんて言ったら上から目線になっちゃうけれど。フランス絵画にフランス音楽、フランスの地で生まれた芸
もっとみる至上の印象派展 / ビュールレ・コレクション
待ちに待ちすぎましたビュールレ・コレクション。スイスの大実業家エミール・ゲオルク・ビュールレ氏が生涯をかけてコレクトした絵画のうち64点が展示されてありました。うち半数が日本初公開。2020年には全てのコレクションがチューリッヒ美術館に移管されるとのことで、これほど多くの作品が国外で公開されるのはこれが最後という大変貴重な機会でした。もう思っていた以上に素晴らしい展示会。
コレクション全体を通し
フランク・ホーヴァット写真展 / Un moment d'une femme
CHANEL NEXUS HALLで開催されたフランク・ホーヴァット写真展。彼ははイタリアはオパティヤ出身(現クロアチア)の写真家。写真を撮り始めた当初は報道系の写真を撮り、次第に VOGUE や HARPER'S BAZAAR 等、メジャーなファッション誌のカメラマンとして活動されていました。その為かファッション誌のモデルを撮っているはずなのにどこかドキュメント性を感じさせるものがあります。(オ
もっとみるマドモワゼル・シャネルの肖像
もしかしたら大半の生き物に帰巣性が備わっているのではなかろうかと思えてならない今日この頃です。
私自身が今までに少しばかり美術館に足を運び、その限られた中で素晴らしい絵画を、この目にこの胸に収めてきたけれども「一番好きな作品」について考えた時、これだ!と思い浮かぶものがない。ウフィツィ美術館で見たボッティチェリ の『春』と『ヴィーナスの誕生』は文字通り神秘的な作品だった。フェルメールの『真珠