問題Ⅲの対策法:電気電子部門「電気設備」~技術士第二次試験~
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最後の5%分は、添削を受けたい方向けの記事です。
なお、本記事は下記記事の変更版となります
本記事では、技術士第二次試験「選択問題Ⅲ」の対策法について、電気電子部門の「電気設備」科目を対象として、以下に私見を述べます。
【1】 注意事項
・100点の答えにはなりません
・60点を目指すヒントとして捉えてください
★あくまでも、自力で考えることを忘れないでください。
【2】 問題Ⅲの過去問
「日本技術士会」HPに公表されていますので、上記リンクより参照してください。
【3】 過去問の傾向
3.1 過去問題の「テーマ」
H25年~R05年の過去問題Ⅲを調査したところ、各問題の「テーマ」は非常に多岐にわたっており、同じテーマの重複が少ない。各問題の「テーマ」を以下に示す。
★H25~H30年のテーマ ⇩
・諸外国では、各種工場などからの排ガスによる大気汚染やビルなどの室内空気の汚染問題への対策が十分でないため、その対策を講じる
・大震災に対応したBCPを達成するために適切な電気設備を提案する
・将来のビルや工場におけるエネルギー使用の削減計画を立案する
・公共性の高い大規模施設でリニューアル計画を立てる
・風力・太陽光などの分散型電源を既存の高圧配電系統に連系する
・高齢者向け住宅の計画責任者として業務を推進する
・集合住宅における感電保護として、 電源の自動遮断による方法を選定する
・太陽光発電導入促進及び有効利用する
・2020年までに事務所ビル・学校等のZEB化を実現する
・大規模オフィスビルにおいて、 キュービクル式受変電設備を運用しながら全面リニューアルを実施する
・建築物のロングライフ化を進めるためには、設計段階からライフサイクル(LC)を見通した評価を行い、その結果を企画や設計行為に反映していくことが必須である。
・Nearly ZEB(一次エネルギー削減率75%以上)を目標とする小規模新築オフィスビルにおいて、太陽光発電設備を計画する。ただし、計画与条件は次の通り。①建築概要:延床面積 約1,500m2、地上3階、②計画地:東京都市街地区。③目標PV年間発電電力量:45MWh以上。④屋上PV計画可能面積:約400m2 (陸屋根)
★R01~R05年のテーマ ⇩
・再生可能エネルギーを主力電源とする計画に伴い、固定価格買取制度(FIT)に頼らない電源とする必要がある
・照明設備の分野において、省エネルギーを踏まえた良好な視環境を実現する
・東京都ビジネス街区の大規模再開発計画を立案する
・バブル期に大量供給され、改修の実施が迫られる中小賃貸オフィスビル(①高さ : 8階建て以下、②延べ面積: 10,000m2以下、③耐震レベル: 新耐震レベル以上、④更新スペース:考慮されていない )の改修計画を立案する
・電気設備分野を含めた建設業界を魅力あるものにしていくため、業界の働き方改革を行い生産性向上を達成する
・オフィス従業員の生活様式やワークスタイルの変化に対応し、知的で創造性の高い業務を可能とするオフィス空間を提供するため、照明などの面から視環境を改善する
・我が国では大都市に人口が集中しており、市民生活環境、都市活動環境、大規模災害発生時の機能不全などの弊害が危惧されているため、多極分散型国土を実現する
・気候変動の原因と言われる温室効果ガスの削減に向けて、エネルギー利用の面から地域脱炭素への移行・実現に向けた取組を加速させる
・スマートコミュニティにおける電力の最適化を図る
・世界にも類を見ない速さで進行する我が国の超高齢化社会へ対応する
3.2 設問(1)の傾向・対策
R01年以降、設問(1)~(3)の問題文は、部門・科目により違いがあるものの、おおむね統一されている。また、「電気設備」科目のR01年以降の設問(1)では、問題文が年々変化しているものの、大局的に以下の問いかけとなっている。
★「テーマ」の実現に向けて、電気設備分野の技術者としての立場で、多面的な観点から3つの課題を抽出し、 それぞれの観点を明記したうえで、その課題の内容を示せ。
設問(1)では、この問題文がR06年以降の想定問題に引用できると考える。
3.3 設問(2)の傾向・対策
R01以降、「電気設備」科目の設問(2)問題文はほぼ共通である。ここでは直近のR05年の問題文を以下に示す。
★前問(1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を、専門技術用語を交えて示せ。
R06年以降の設問(2)も、上記の問題文で出題されると考える。
3.4 設問(3)の傾向・対策
R01以降、「電気設備」科目の設問(3)問題文はほぼ共通であるが、直近2年(R04~R05年)では、以下の2ケースで出題されている。
★前問(2)で示したすべての解決策を実行して生じる波及効果と専門技術を踏まえた懸念事項への対応策を示せ。
★前問(2)で示したすべての解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。
R06年以降の設問(3)は、上記のいずれかの問題文で出題されると考える。
【4】 問題Ⅲ対策
「電気設備」科目の問題Ⅲ対策は、前述した内容を踏まえ、以下に示す3つのレベルに対応する想定問題を作成し、その問題への解答論文を作ることを提案する。さらに、本対策は、既技術士等に添削を受けることで、解答の質を上げられると考える。
なお、各レベルの課題文{設問(1)より手前の問題文}は、受験生各自で設定してください。
4.1 レベル1
「テーマ」として、H25~H30年過去問題の課題文のいずれかを選択し、以下の(1)~(3)の各設問に解答せよ。なお、(3)に関しては、a)またはb)のいずれかを選択して解答せよ。
(1)「テーマ」の実現に向けて、電気設備分野の技術者としての立場で、多面的な観点から3つの課題を抽出し、 それぞれの観点を明記したうえで、その課題の内容を示せ。
(2)前問(1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を、専門技術用語を交えて示せ。
(3)a)前問(2)で示したすべての解決策を実行して生じる波及効果と専門技術を踏まえた懸念事項への対応策を示せ。
(3)b)前問(2)で示したすべての解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。
4.2 レベル2
「テーマ」として、R01~R05年過去問題の課題文のいずれかを選択し、以下の(1)~(3)の各設問に解答せよ。なお、(3)に関しては、a)またはb)のいずれかを選択して解答せよ。
(1)「テーマ」の実現に向けて、電気設備分野の技術者としての立場で、多面的な観点から3つの課題を抽出し、 それぞれの観点を明記したうえで、その課題の内容を示せ。
(2)前問(1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を、専門技術用語を交えて示せ。
(3)a)前問(2)で示したすべての解決策を実行して生じる波及効果と専門技術を踏まえた懸念事項への対応策を示せ。
(3)b)前問(2)で示したすべての解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。
4.3 レベル3
「テーマ」として、各受験生の「電気設備に関する経験業務」または「電気設備に関する最近のトピック」を1つ挙げ、以下の(1)~(3)の各設問に解答せよ。
(1)「テーマ」の実現に向けて、電気設備分野の技術者としての立場で、多面的な観点から3つの課題を抽出し、 それぞれの観点を明記したうえで、その課題の内容を示せ。
(2)前問(1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を、専門技術用語を交えて示せ。
(3)a)前問(2)で示したすべての解決策を実行して生じる波及効果と専門技術を踏まえた懸念事項への対応策を示せ。
(3)b)前問(2)で示したすべての解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。
【5】 添削
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