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R06【0904建設部門-河川、砂防及び海岸・海洋】選択問題Ⅲ『解答論文例』- 技術士第二次試験 -



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🔹R06_Ⅲ-1|過去問題

 大規模地震が経済・社会に及ぼす影響は大きいため、今後、発生するおそれのある大規模地震に起因又は影響して発生する水害(洪水、內水、高潮)、土砂災害、津波災害(以下、「3災害」という。)の被害を防止・軽減する「事前防災対策」を総合的かつ横断的に進めていく必要がある。事前防災対策のうち、ハード対策は多くの時間と費用を要するため、計画的に実施する必要がある。このような状況を踏まえ、以下の問いに答えよ。
(1)大規模地震が起因又は影響して発生する3災害について、技術者としての立場で、3災害毎に具体の現象とその現象による被害や影響について、それぞれ説明せよ。
(2)前問(1)で挙げた3災害のうち1つ挙げ、その被害の防止・軽減を図ることができる事前防災対策(ハード対策)を2つ以上示し、その内容について専門技術・手法を用いて示せ。
(3)前問(2)で示したすべての対策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策を、専門技術を踏まえた考えを示せ。

「日本技術士会」HP

🔹R06_Ⅲ-1|骨子案1(水害)

1.大規模地震に起因する3災害の現象と影響
 〇水害による被害と影響
  ・地震に起因する堤防等の損壊による氾濫発生
  ・浸水被害による社会インフラの機能不全
 〇土砂災害の様相と社会への影響
  ・地震による斜面崩壊と二次災害の発生
  ・人的被害と交通網の寸断による地域孤立化
 〇津波がもたらす被害の特徴
  ・沿岸部における大規模な構造物被害
  ・塩害による農地・生態系への長期的影響
2.事前防災対策(ハード対策)とその内容
 ▽堤防の耐震化による防災力向上
  ・地盤改良と堤防本体の耐震性強化
  ・越流時の耐侵食性向上対策
 ▽排水機能の強化と安定性確保
  ・排水設備の耐震化と冗長性確保
  ・遠隔操作による無人運転体制の実現
 ▽高潮防災施設の多重防御体制
  ・防潮施設の耐震化と波力低減対策
  ・多層構造による海岸防災林の整備
3.新たに生じうるリスクとその対策
 ◇防災意識低下への対応
  ・ハザードマップの更新と防災教育の実施
  ・段階的避難計画の確立
 ◇環境影響と生態系保全
  ・生態系分断と海岸環境の変化への対応
  ・環境配慮型設計とモニタリングの実施
 ◇維持管理体制の構築
  ・スマートメンテナンス技術の導入
  ・官民連携による予防保全型維持管理の推進

Made by Team Koizumi

🔹R06_Ⅲ-1|骨子案2(土砂災害)

1.大規模地震に起因する3災害の現象と影響
 〇水害による被害と影響
  ・地震に起因する堤防等の損壊による氾濫発生
  ・浸水被害による社会インフラの機能不全
 〇土砂災害の様相と社会への影響
  ・地震による斜面崩壊と二次災害の発生
  ・人的被害と交通網の寸断による地域孤立化
 〇津波がもたらす被害の特徴
  ・沿岸部における大規模な構造物被害
  ・塩害による農地・生態系への長期的影響
2.事前防災対策(ハード対策)とその内容
 ①斜面安定化対策
  ・アンカー工による表層安定化
  ・抑止杭工による深層安定化
 ②土砂流出対策
  ・砂防堰堤の戦略的配置
  ・透過型構造による土砂制御
 ③地下水排除対策
  ・地下水位低下工の実施
  ・押え盛土工による安定化
3.新たに生じうるリスクとその対策
 ▽住民の防災意識低下への対応
  ・防災教育とシステム構築
  ・避難体制の整備強化
 ▽環境影響への配慮
  ・生態系に配慮した構造物設計
  ・環境モニタリングの実施
 ▽維持管理体制の確立
  ・ICTを活用した効率的点検
  ・地域と連携した管理体制

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🔹R06_Ⅲ-1|骨子案3(津波災害)

1.大規模地震に起因する3災害の現象と影響
 〇水害による被害と影響
  ・地震に起因する堤防等の損壊による氾濫発生
  ・浸水被害による社会インフラの機能不全
 〇土砂災害の様相と社会への影響
  ・地震による斜面崩壊と二次災害の発生
  ・人的被害と交通網の寸断による地域孤立化
 〇津波がもたらす被害の特徴
  ・沿岸部における大規模な構造物被害
  ・塩害による農地・生態系への長期的影響
2.事前防災対策(ハード対策)とその内容
 ①防波堤・防潮堤の強化
  ・構造物の耐震性能向上対策
  ・津波減衰機能の付加
 ②津波避難タワーの整備
  ・立地特性を考慮した配置計画
  ・構造安全性の確保
 ③海岸林の整備
  ・減災効果を高める整備手法
  ・地域特性に応じた樹種選定
3.新たに生じうるリスクとその対策
 ◇環境影響への配慮
  ・生態系への影響と保全対策
  ・水質環境の維持管理
 ◇避難意識の維持向上
  ・防災意識の低下防止
  ・二次避難体制の構築
 ◇維持管理の持続性確保
  ・管理システムの効率化
  ・多目的利用による収益確保

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🔸R06_Ⅲ-2|過去問題

 近年、全国各地で水災害(洪水、内水、高潮、土砂災害)が激甚化・頻発化するとともに、気候変動の影響により、今後、降雨量や洪水発生頻度が全国で増加することが見込まれている。このため、従来の治水対策を一層加速するとともに、上下流や本支川、海岸を含めた流域全体を俯瞰して取り組む「流域治水」が必要となっている。投入できる人員や予算に限りがあることを前提に、以下の問いに答えよ。
(1)流域治水を進めるに当たって、多面的な観点から3つの課題を抽出し、従前からの治水対策の状況とともにその課題の内容を示せ。
(2)前問(1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を、専門技術を踏まえて示せ。
(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。

「日本技術士会」HP

🔸R06_Ⅲ-2|骨子案

1.流域治水の課題とその内容
 〇観点1:資源の制約
  ・人員と予算の不足
  ・流域全体の視点の欠如
 〇観点2:技術的課題
  ・治水対策を取り巻く状況の変化
  ・技術導入にかかるコスト
 〇観点3:地域社会との調整
  ・情報公開や意見聴取の不足
  ・合意形成への時間と労力
2.最重要課題とその解決策
 ◎最重要課題
  ・地域への資源配分
 ▽解決策1:優先順位付けと効率化
  ・リスク評価と優先順位の設定
  ・既存インフラの効率的活用
 ▽解決策2:公私協力と多様な資金調達
  ・多様な資金調達の活用
  ・最適なビジネスモデルの検討
 ▽解決策3:コミュニティ参加型のアプローチ
  ・地域住民や地元自治体の参加促進
  ・地域防災計画の策定
3.新たなリスクとその対策
 ◇リスク及び対策1:技術的リスクと適応性
  ・予期せぬ技術的トラブル
  ・十分なテストと評価
 ◇リスク及び対策2:地域社会との調整の難しさ
  ・合意形成の遅延や訴訟
  ・透明性のある情報提供
 ◇リスク及び対策3:環境への影響と持続可能性
  ・河川生態系への悪影響
  ・自然環境に配慮した設計

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