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R05【08資源工学部門】必須問題Ⅰ『解答論文例』- 技術士第二次試験 -



R05_I-1「過去問題」

 令和3年6月9日に「国・地方脱炭素実現会議」で取りまとめられた「地域脱炭素ロードマップ」では、1つの重点対策として「ゼロカーボン・ドライブ」が提言された。その内容は、プラグインハイブリッド車や燃料電池自動車とあわせて電気自動車がモビリティに関する脱炭素化を推進するとともに、電気自動車特有の大容量蓄電池が系統電力の安定化に寄与することによる再生可能エネルギーの発電比率の向上や、災害時の非常用電源として地域のエネルギーレジリエンスの向上を目指すものである。また、その実現に向けては、日本国内で電気自動車を普及させることが重要としている。
 一方で、2035年までにエンジン車の新車販売の禁止を目指していたヨーロッパ連合では、合成燃料の使用を条件にエンジン車の販売継続を認めるなど、電気自動車に関する様々な問題が顕在し、その普及速度がやや下がっている。
 このような状況を踏まえて、以下の問いに答えよ。
(1)日本国内で電気自動車を普及させるに当たり、技術者としての立場で多面的かつ異なる観点で3つの課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、その課題の内容を示せ。
(2)前問(1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、これを最も重要とした理由を述べよ。その課題に対して、資源工学部門の技術者として関与し、実現すべき複数の解決策を、資源工学部門の専門技術用語を交えて示せ。
(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。
(4)前問(1)~(3)の業務遂行において必要な要件を、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から題意に即して述べよ。

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