技術士受験講座を受けるべきか
今朝このnoteで、国家資格「技術士」が難関資格であることを呟きました。
私が合格した当時の合格率は、以下のとおりでした。
・平成19年度 建設部門・土質及び基礎:10.8%
・平成20年度 総合技術管理部門:15.8%
今から15年以上前の話ですが、令和も6年目を迎えようとする現在でも、さほど合格率は変わりません。
いや、年度によっては、より厳しい合格率となっています。
科目によっては、1ケタ%ということもあります。
そんな難関試験ですが、受験講座を受けた方がよいか否か、つまり受験講座を受けるメリットとデメリットについて、私の考えを以下に述べます。
結論から言いますと、受講講座を受けたほうがよいか否かは、受験者個人の判断によると思います。なぜなら、各受験者によっておかれた環境によって大きく左右されるからです。
前置きが長くなりましたが、私見を述べます。
1.技術士受験講座を受けるメリット
・出願書の書き方、筆記試験の書き方を教えてもらえる。
・合格しやすい論文の書き方を教えてもらえる。
・文章の書き方や構成について、講座から自分にない観点を習うことができる。
2.技術士受験講座を受けるデメリット
・講座費用がかからない。(出費を抑えられる)
・申し込むだけで、論文添削等を提出しなければ、お金の無駄になる。
・自信を持って作成した論文を添削されたときに、滅多切りに遭う可能性がある。
それぞれ3点ずつ述べましたが、他にも挙げられるメリット・デメリットがあります。
技術士受験準備については、所属する会社(技術士取得者)から指導を受けられる場合もあります。それはそれで大きなプラス要因です。
うまく行けば、お金を払わなくても合格に近づけるわけですから。
ただ、技術士指導のノウハウのない会社にお勤めの方が技術士を受験する場合、
➀ お金をかけず独学で勉強するか
② お金をかけて受講講座に申し込んで勉強するか
③ 記念受験として割り切るか
の3択を選ぶことになります。
これらのどれかを選ぶかは、受験者個人の自由ですし、その個人の自由を他人がどうこういう必要はないと思うからです。
しかし、本気で合格を目指したいのであれば、お金がかかっても受験講座を受けるべきだと私は考えます。
多くの場合、技術士に合格すれば、会社の資格手当が上がったり、昇格することで収入があがり、その恩恵によって受講費の元を取り返すことが簡単にできるからです。(建設コンサルタント業界だけかもしれませんが・・・)
さらに、転職しやすくなり、収入アップが期待できる機会が増えます。
次に、少し観点を変えて、技術士受験講座を受けるべき理由と、受けなかった場合に存する理由を述べてみます。
3.技術士受験講座を受けるべき理由
・お金をかける分、本気で勉強することになる。
・講師の指摘(添削)により、論文作成能力を改善できる。
・他の受講生の情報が入ってくると、モチベーションが上がる。
4.技術士受験講座を受けたかった場合に損する理由
・マイペースで勉強できるが、試験本番までローペースになる可能性がある。
・論文作成が独りよがりになってしまう。
・孤独感を味わう。気力が持たない可能性がある。
他にも理由はあるとありますが、挙げるとキリがないので、それぞれ3点ずつに留めます。
結局のところ、受験講座を受けることで一時的な自己投資が必要となりますが、合格することでその投資分を収入増加でカバーできると考えます。
また、受講したにも関わらず不合格となることも多々あります。
しかし、論文添削を受けた過程で、論文作成能力が上がるはずです。
論文作成能力が上がれば、顧客、上司および社内などへのメール連絡で、理解してもらいやすい文章を書くことができるようになります。
元から文章作成能力の高い人はよいかもしれません。
しかし、文章作成を避けて社会人になった場合、いざメール周知文、連絡周知文の作成の場面に会うと、とても恥ずかしく、心の負担の大きい案件を抱えることになるでしょう。
恥ずかしながら、私の場合、技術士を取得してから現在の会社へ入りました。私が勤めている会社には、技術士がわんさかいます。(全社員の半分以上います)
それでも、入社当時は上司等からメール文章・議事録文章ののダメ出しを喰らいました。
入社してから数年くらい経った頃でしょうか。
いろんな技術士の書く文章やメールを読む機会に巡り合えました。
そして、それらの中からまずは真似から始めました。
今でも急いで書いた文章に誤字脱字があったり、変な助詞を使うことがあります。
それでも、入社以前に比べると、比較的読まれやすい文章を作ることができるようになりました。(この投稿の良し悪しは別として・・・)
会社環境に恵まれたことも要因だと思いますが、
下地として技術士受験の経験があったからこそ、文章作成能力を上げられることができたと思います。
私の体験例から述べると、将来的なことも含め、技術士受験講座を受けた方がよい、という結論になります。
以上
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