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sosoの素(57)
失敗
僕はよく失敗する。
忘れ物もよくする。
工房に行こうとしてタオルや水筒を準備して玄関に置いたまま工房に行ったり、財布を持たずに買い物に出かけたり。
制作中もサイズ間違えなんてしょっちゅう。
長い分には短くすればいいけど、短く切っちゃってた時は材料を無駄にしたと結構残念な気分になるし、あ、あれをやっとこうと思って2,3歩歩いたら何しようと思ったんだっけ?とそれを思い出すのに時間を取られる。
気をつけてても気が焦ってたり他ごとを考えてるとよくあるし、老化言ってしまえばそれまでだけど若い時からそれが当たり前のようにあったので年齢のせいじゃないと思ってる。
当たり前のごとくのことなので「失敗」を必要以上に恐れてないような気もする。
自分は失敗をして当然な人ですって思ってる節が強いのでまたやっちゃったみたいに思うだけでまたやり直したらいいやと切り替えは早い。
いいのか悪いのか、、、。
今はいろんなことを簡単に調べれて、その恩恵をもちろん僕も受けているんだけどもそのおかげで失敗することへの抵抗感が強い気がするんです。
例えば動画などでhow toが詳しく説明してあってその途中で「あ、僕にはこれはできないや」という場面が現れた時にやってみようと言う気持ちがガクンと減ってやる気がなくなりやらなくなる。
楽器もものつくりも料理もインスタントに少しの労力で一人前のような状態にはなれなくて、地道な基礎練習や数をこなすことでコツが身についてくるからうまくいかなくとも好奇心や探究心を失わずに続けた先にこそ広い世界は広がっている。
ジャケ買いってのがある。CDやレコードの音源が確認できない時にジャケット(表紙)のデザインだけでちょっとした運試しのような気分で買うことだけど、大当たりすることは稀。だけどせっかく買ったんだからと繰り返し聴いていると全く知らないバンドなのに「あれ、これいいかも」となってくる。偶発的であってたまたまなんだけど縁を意識する出来事。そのバンドが数年後有名になってくるとあたかも自分に見る目があるような気分にもなった。
失敗ってなんだろう。
今、世の中全体が失敗をすることに必要以上に怯えているんじゃないだろうか。
成功し続けれることってそんなに嬉しいことなんだろうか?
出来ることだけやり続けて人の心は満たされるのだろうか?
成功は無数の失敗という土台の上にしか築けない。
失敗を繰り返した先の初めての成功は何物にも代えがたい喜びに満ち溢れている。
そんな時間を得るためには、うまくいかないもどかしい時間が僕らには必要なんだと思う。
そんなことを考えながら今日のも失敗した自分を慰めてている。