ちょっとばかり不思議な話
ネット・ニュースで知り、大変に驚きました。
慈善家のビル・ゲイツ氏が、日本の人気タレントさんにポリオ・ワクチンを知ってもらうための協力を求めて来たというのです。ポリオとは全身が動かせなくなるような恐ろしい病気です。
何が驚いたって直接電話してきたのだそうです。ゲイツ氏は日本語が話せたのですね。軽井沢に暮らしながら習得したのでしょうか?
残念ながら、その話はタレントさん以外の方々の手違いより、頓挫してしまったようです。
ポリオに関しては、過去に英国で大流行したことがあったそうです。その時代を経験したお年寄りが証言をしているのですが、
・・・それがちょっとばかり不思議な話なのです。
ラジオから、「ポリオが流行してます」という報道が頻繁になされたそうです。ポリオの怖さも繰り返し説明されていたようです。皆さん、震え上がったのですが幸運にもその時点では近辺で患者はいませんでした。
しばらくするとワクチン接種が義務化されました。英国にならいフランスなどヨーロッパ諸国でも接種が始まりました。
ところが、その頃になると至る所でポリオ患者は増え続け、収拾がつかなくなったそうです。「ワクチンが効かない」、という人々の声が広がり、フランスなどでは接種を取りやめました。その後、当の英国でも。
しかし結果的には、ポリオは治まっていったようです。
この話に何らかの教訓があるのか、私は判断できません。
ただ、記憶にとどめておくべき話ではあると思います。
書物は絶版になったり焚かれたりします。
デジタルのデータは一瞬で消去できます。
ならば、語り継ぎましょう。大事なことこそ要点をまとめて。
・・・それにしても不便な時代になりました。