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冷めたティーカップを横目に項垂れている 青年は虚ろな心で分かっている、僕は今大人になるの…
君とかあなたとかすぐ言ってお終い そういう歌が嫌いだった 君に不満はたくさんあるし、あなた…
今月が終わって、うまくバイトを辞められたら、そしてその時になってもまだ辛かったら、眠って…
気がつけば迷い込んでいた。 スマホの電波も位置情報も迷子で、 見渡せば、喫茶店ばかりが立ち…
おはよう… 珈琲を飲んでる 浅煎りが似合う昼下がり そこに君が顔を出す 君の手の中には角砂…
珈琲が好きだ。 珈琲が死ぬほど、いや、生きるほど好きだ。 生きるために好きだ。 今朝も今…
珈琲を啜る あれは、夜が夜でなくなる頃のこと まだ長い一日に目配せしてはため息 熱い熱いと汗をかくグラスの横で葉巻を吹かせるカップ 珈琲を啜る 珈琲は啜られる 僕に啜られる 隣の彼女に啜られる 斜向かいの老人に啜られる 啜る音だけが反響し それはこの場所に特異的な強迫観念を生み出した 啜らなければいけない 僕は珈琲を啜らされているだけかもしれない あるいはこの喫茶に あるいは、珈琲自身に 珈琲を啜る 入学式帰りの学生が入店 今日も啜る 子を授かったばかりの母親が入店
春、珍しくアラームが鳴る前にスッキリと起きられた。 早起きして歩く町はいつかのアルバイト…