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創作まとめ-筆者:リズム

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#詩

曇り空の詩

曇り空の奴とはどうにも関わりづらい。 よく一緒にいるって思われてるんだろうけど、特に話す…

夏のすべてに額縁をはめこんだような日

眠れない夜もそりゃああるからさ、 夏のすべてに額縁をはめこんだような日に、 くたびれた顔を…

そうして朝をむかえる。

部屋に、大きな水槽があるのです。 僕はまぁ塩の塊ではあるので、 一日を終えてそこに沈み込み…

夏のドライブの詩

車に乗る。暑い空気を追い出すべく、エアコンを最大にする。 一番、雲が夏の方角へひたすら走…

川が流れるように生きてる

色のない雑草や、散らかった部屋とか、廃れた商店街、錆のついたナイフみたいな、寂しさに含ま…

薄い梅ジュースが好きという

炭酸水を水で割って、梅ジュースをそれで割る。薄さにみとれている。 浅薄な観念は、それはつ…

犬 犬のお腹のぬくもりは窓際の太陽 犬の頭のぬくもりは冬場のストーブ 犬の背中のぬくもりはこもるこたつ とぼけた犬、てくてく犬、あくびする、舌を出す、目を細める犬犬犬 犬の耳のぬくもりは私の手のひら 犬の重さは膝の上、それからおなか、背中にも 犬の手触りは母から奪ったクッション 犬は私の毛布も奪う 嫌いだった、ずっと犬が、言葉が通じなくてわがままで自分のトイレも処理できなくてずっと吠えてる犬 食いしん坊で演技派で勝手にやって来て撫でろと言うのに気に食わないと言ってくる犬

ことばの責任

びりびりに破かれた紙を見つ けた。それはきっとかつて正 方形だったのだろうもので、 所狭し…

雪とともにとける

春には、僕はなくなる。 冬だけが僕がいたことを知っている気がする。 そういえば夏もそうなの…

好きな音だけ聴いていたい

ジリリリ!!! はぁ… モソモソ、ギシッ…トッ はぁ… トンッギートンッギートンッギー、、、 ガラ…

世界の楽しさ

冷めたティーカップを横目に項垂れている 青年は虚ろな心で分かっている、僕は今大人になるの…

回帰的創作の詩

歩き道に、ふと、詩的な風が吹いて言葉がよぎる、 その言葉をメモして、 メモを元に短歌を作り…

元気予報(雨)

はぁ…とため息をつく。 帰っても散らかっているままの心、 ウロボロスな脳みそ、 常夜灯の中…

11月の詩(うるさい)

11月の悲しいが、三百幾日かぶりに声をかけてきた。 僕は見渡して、11月の嬉しいはどこに行ったんだと聞いた。 お前らは大体一緒だろうと。そして大概俺はお前には興味ないんだと言った。 悲しい顔をした11月の悲しいはあれから声をかけてこなくなった。 お陰で僕は月と日をただ歩いていくオートマタに成り果てたのだ。 行き道のふちに、なんちゃらとかいう詩人の言葉が石に掘ってあったから、僕はわざわざ木の枝を折って、土を被せて隠してやった。 詩人なんてものは大概呆けだ。自分の気持ちが人に