11月の詩(うるさい)
11月の悲しいが、三百幾日かぶりに声をかけてきた。
僕は見渡して、11月の嬉しいはどこに行ったんだと聞いた。
お前らは大体一緒だろうと。そして大概俺はお前には興味ないんだと言った。
悲しい顔をした11月の悲しいはあれから声をかけてこなくなった。
お陰で僕は月と日をただ歩いていくオートマタに成り果てたのだ。
行き道のふちに、なんちゃらとかいう詩人の言葉が石に掘ってあったから、僕はわざわざ木の枝を折って、土を被せて隠してやった。
詩人なんてものは大概呆けだ。自分の気持ちが人に