息子とのバスの旅で子どもの感覚を思い出す
乗り物が大好きな息子
3歳の息子は車と電車が大好きで、いつもトミカで遊んでいて、土日になるとバスに乗りたい!電車に乗りたい!といって、急に着替え出して準備をしたりする。
トミカとか自分のお気に入りのおもちゃをリュックに詰めて、準備をテキパキと進めていき、平日の保育園に行く日にはあり得ないくらい順調に準備を完了させる。
急に気が変わったりするので、こちらも本当にバスに乗るのかな?と半信半疑で一緒に外にでるが、全く気は変わらないらしい。バス停に向かって迷いなく進んでいく。
行き先のないバスの旅
息子の目的はバスに乗ることなので、行き先は特に決まっていない。駅前のバス乗り場にいって、息子が乗りたい色のバスに乗るので、停まっているバスを見て、息子がこれ!と言ったバスに乗ることになる。
さっそくお気に入りの青いバスがちょうど停まっていたのでそれに乗り込むと、いつものように一番後ろの席に今日も座った。嬉しそうに窓際の席に座り、早く出発しないかなという感じでキョロキョロしている。
「パパ、ドアしまった?」と何度も聞いてくるが、まだ発車時刻にはなっていないようでドアはまだ閉まらない。
まだ発車しないからもう少し待っててねと言うが、少しするとまた「ドアしまった?」と聞いてくる。そんなにドアが閉まることが待ち遠しいのかなと不思議な気持ちになってくる。
ふと思い出す子どものころの感覚
いよいよ出発時間になってドアが閉まった。息子はそれを確認すると、興奮したようにウキウキして、バスが動き出すと「動いた!」といって本当に嬉しそうにしている。
バスが大好きな息子なので、バスが動き出すのは嬉しいんだろうなと思いつつ、なかなかその感覚が分からない。そしてふと、初めて飛行機に乗ったときのことを思い出した。
飛行機が動き出したときのワクワクや、離陸する時のドキドキした気持ちが蘇ってきた。そういえば、自分もそういう感覚があったな〜と。
きっと今の息子はそれと同じような感覚を持っているんだろうと思うと、なんだか羨ましくなってきた。自分はバスに乗るだけでこれほど嬉しくなったりワクワクすることは今はできなくなっている。些細な日常の中の驚きが本当に少なくなっている。
まだ3歳の息子には、バスに乗るだけでも冒険のようで、新しい発見がたくさんあるんだと思うと、羨ましい。逆に、自分はその感覚を失ってしまったのかと少し悲しくなる。
何気ない日常の中にある小さな発見を喜べるような、そんな感覚を忘れないようにしたい。息子にはそういう気持ちをずっと持ち続けて欲しいし、自分も少しずつ取り戻せていけたらと思う。
そんなことを考えながら、隣にいる息子とバスの旅を楽しんだ。
息子にとってワクワクの連続のバスの旅は、隣の駅前に到着して完了した。
とても満足してニコニコの息子はお腹が空いたようだ。今日はこのまま息子とランチをして、それから電車で1駅乗って帰ろう。